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米国株:4週ぶりの大幅下落-行き過ぎ警戒でトランプ相場が一服

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28日の米国株は反落し、4週ぶりの大幅安。トランプ次期政権下で経済が力強く成長するとの期待に基づくこれまでの相場上昇について、行き過ぎていたとの見方が広がり、この日は売りが出た。

  大統領選後の3週間、上昇をけん引してきた金融株がこの日は下落した。米金融機関の時価総額は大統領選挙後に3000億ドル超押し上げられていた。一般消費財・サービス銘柄も安い。年末商戦の滑り出しがさほど芳しくなかったことが嫌気された。一方、公益事業株は上昇した。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.5%安の2201.72。5日ぶりに下げた。ダウ工業株30種平均は54.24ドル(0.3%)下げて19097.90ドル。

  バンクハウス・ランプ(デュッセルドルフ)のストラテジスト、ラルフ・ツィマーマン氏は「S&P500種が最高値を更新し、財政のリフレーションに対する過剰な期待が少なくとも短期的には相場に織り込まれた」と指摘。「投資家は今後の刺激策については何も知らない。この日の先物が下落したのは、石油輸出国機構(OPEC)合意への期待が薄れたことも手掛かりだった」と続けた。

  トランプ次期米大統領が経済成長を促進させるために財政刺激策を投入するとの見方から、これまで株価は上昇していた。今週は米雇用統計が発表され、将来の利上げペースを探る上で注目されている。また12月4日のイタリア国民投票を控えて、リスクの高い資産への需要が冷え込んだ。

  ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は「市場参加者は一歩退いて、少し買われ過ぎのようだと話している。今は様子見に周り、買いが続くかどうか見極めようという姿勢だ」と述べ、「OPEC会合も一服する材料となった」と続けた。

  市場では12月利上げの確率は100%として織り込まれている。11月初めは68%だった。

  29日は米実質国内総生産(GDP)の改定値が発表され、企業利益が明らかになる。過去6四半期中、5四半期で企業利益は減少している。今週はティファニーやダラー・ゼネラルなど複数の小売業者が決算を発表する。

原題:U.S. Stocks Slip Most in Four Weeks as Trump-Fueled Rally Fades(抜粋)

(最終4段落を追加します.)
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