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債券上昇、好需給で買い圧力強まる-日銀オペや10年債入札期待も支え

更新日時
  • 新発10年債利回りが0.01%と5営業日ぶり低水準
  • 長いところの金利がフラット化しやすい需給-SMBC日興

債券相場は上昇。長期金利は5営業日ぶりの水準まで低下した。前週末の40年債入札が好調だったことや日本銀行による長期国債買い入れオペなどで需給環境が好転したとの見方から、買い圧力が強まった。

  28日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前営業日午後3時時点の参照値を1.5ベーシスポイント(bp)下回る0.02%で寄り付いた後、いったん0.015%に低下した。午後は0.01%と18日以来の低水準を付けた。

新発10年物の344回債利回り推移

  超長期債も強い。新発20年物の158回債利回りは一時3bp低い0.445%、新発30年物52回債利回りは4bp低い0.565%、新発40年物の9回債利回りは4.5bp低い0.67%と、いずれも18日以来の水準まで低下している。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「今日の買いオペはしっかりとした結果となったが、30日にも10年超のオペが入る見通しで、長いところの金利がフラット化しやすい需給になっている」と説明。「原油安で米国の期待インフレも若干削がれる可能性があり、米金利の上昇を抑える方向に作用する」と言い、総合的に円債相場の堅調につながっていると指摘した。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前週末比14銭高の150円51銭で取引を開始した。いったん150円49銭まで上げ幅を縮小した後、一段高の展開となり、150円65銭まで上昇。午後は高値圏での推移が続き、結局は23銭高の150円60銭で引けた。 

Bank of Japan Headquarters

日本銀行本店

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日銀オペの結果はこちらをご覧ください。


10年債入札

  財務省は12月1日に10年利付国債の入札を実施する。発行額は2兆4000億円程度となる。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、10年債入札について、「新発債としては久しぶりにプラス利回りで迎える可能性があり、投資家需要が見込める」とし、「予想通り強い結果であれば、長期金利がまたマイナスに戻る展開も十分ある」とみる。

  25日の米国債市場では10年債の利回りが一時2.41%と、昨年7月以来の高水準を付けたが、その後は2.36%まで買い戻された。この日の時間外取引では2.3%台前半に水準を切り下げて推移している。

  バークレイズ証の押久保氏は、「米国債利回りがサンクスギビングの休暇明けで大きく上昇して始まると、若干弱気になるリスクは否定できない」と話した。

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