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フィヨン氏を大統領候補に選出、ルペン氏と対決へ-仏右派予備選

更新日時
  • ジュペ元首相は敗北を認め、フィヨン氏への支持を表明
  • フランスが低落に甘んじることはないとフィヨン氏

来年のフランス大統領選に向けて、最大野党の共和党など中道・右派陣営の予備選の決選投票が27日に行われ、フィヨン元首相が大統領候補に選出された。同陣営の政権返り咲きを可能にする候補として、厳しい経済改革を公約し、伝統的な価値観を重んじるフィヨン氏が支持された。

  ほぼ全ての投票所の開票が完了した段階で、フィヨン氏(62)は67%の票を得て勝利を確実にした。ジュペ元首相の得票率は33%とどまった。開票率約50%の時点で40ポイント程度引き離された同氏は敗北を認めた。

  フィヨン氏は1週間前に実施された第1回投票で土壇場の追い上げで首位となったが、それまではジュペ氏と、既に敗退したサルコジ前大統領に世論調査で水をあけられ3位に甘んじていた。来年4月と5月に行われる大統領選では、中道・右派陣営の有力候補として、極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首と対決することになる。

  フィヨン氏は「私の選挙戦のメッセージが理解された。すなわち、フランスが低落に甘んじることはない。この国を最高の状態に押し上げることが私の大きな念願だ」と語った。一方、ジュペ氏はパリで支持者に対し、「私は理想や希望を曲げなかった自由人として、この選挙活動を終える。約束した通り、今夜をもってフランソワ・フィヨン氏を支持する。彼の大統領選での成功を祈っている」と述べた。

  フィヨン氏は、フランスの政治家では珍しく英国のサッチャー元首相を称賛し、週労働時間の35時間から39時間への引き上げや65歳への定年延長、移民の割当制を提唱。公務員50万人の削減と今後5年間で1000億ユーロ(約11兆9000億円)の支出削減を公約し、400億ユーロ相当の法人税引き下げなども提案している。

  有権者998人を対象に調査会社オドクサが、フランス2テレビのために25日実施した世論調査によれば、与党社会党などの左派陣営からオランド現大統領がマクロン前経済相と共に出馬するシナリオでは、大統領選の第1回投票の得票率はフィヨン氏が32%とルペン氏の22%、オランド氏の8%を上回る見通し。決選投票では71%の票を集め、ルペン氏の20%を抑えて勝利すると予想されている。

原題:Fillon Wins French Republicans’ 2017 Presidential Nomination (1)
Francois Fillon Wins French Republican Presidential Nomination
Fillon Would Beat Le Pen in Both Rounds of Election, Polls Show(抜粋)

(4月と5月に行われる本選の見通しなどを追加して更新します.)
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