石油輸出国機構(OPEC)は30日の総会での正式な原油減産合意に向け最後の外交努力を繰り広げており、関係者によれば一部加盟国の閣僚らがロシアに赴いて28日に協議を行う予定だ。一方、サウジアラビアはOPECが必ずしも減産に踏み切る必要はないと初めて示唆した。

  OPECは30日のウィーンでの総会で、8年ぶりとなる減産の条件を詰めようとしている。しかし減産の負担配分で加盟国間に亀裂が生じており、サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は原油の生産水準維持での合意もあり得るとの意向を示している。

  サウジ紙アシャルク・アルアウサトによると、ファリハ・エネルギー相はサウジ東部の都市ダーランで27日、「われわれは来年中に需要は回復し、それに伴い価格が安定化すると予想している。これはOPECの介入がなくても起こるだろう」と発言。「OPEC会合での減産が唯一の道筋ではない。特に米国での消費回復にも頼り得る」と指摘した。

サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相
サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相
Photographer: Kerem Uzel/Bloomberg

  サウジはその2日前、OPEC内部の対立を理由に28日に予定されていたロシアなど非加盟国との会合に参加しないと決断していた。同会合はその後中止となり、OPEC当局者らは30日の総会前にウィーンで意見を調整する会合を開くことになった。ロシアは減産に参加するように求めるOPECに抵抗しており、代わりに増産凍結を主張している。

  事情に詳しい関係者2人によれば、9月のアルジェ合意の立役者の1人、アルジェリアのブタルファ・エネルギー相と、OPEC内の協議でしばしば仲介役を務めてきたベネズエラのデルピノ石油鉱業相がアルジェで会談し、その後28日にモスクワに向かう予定。これら関係者は会談が非公開であることを理由に匿名で明らかにした。

原題:OPEC Pushes for Oil Deal as Saudis Open Door for No Output Cut(抜粋)

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