米国のホリデー商戦のスタートとなるブラックフライデーの週末セールで消費者は2015年よりも支出を減らしたことが分かった。大幅値引きなしでは財布のひもをまだ緩めない慎重姿勢が浮き彫りになった。

  全米小売業協会(NRF)の27日の発表によると、24日から4日間の週末の買い物客1人当たり平均支出額は289.19ドル(約3万2700円)。プロスパー・インサイツ・アンド・アナリティクスの実施した調査を引用したもので、昨年は299.60ドルだった。

  この週末は値下げとオンラインショッピングへのシフトが目立った。実店舗での買い物が40%にとどまった一方、オンラインショッピングは44%に上った。

  買い物客の多くのお目当ては実店舗でもオンライン店舗でもお買い得品だった。

  NRFのマシュー・シェイ会長は発表資料で、「セール品しか買わなかったと話した消費者は全体の3分の1余りだった」と指摘した。この割合は昨年の3倍強だという。

  ブラックフライデーの週末の買い物客数合計は2%増加し1億5400万人に達したが、多額の支出に後ろ向きな姿勢は緩慢な消費への懸念を再燃させそうだ。小売企業は大統領選による国の分断が消費の妨げになったと指摘しており、売り上げのてこ入れに取り組んできた。だが、テクノロジーに支えられた一層の倹約姿勢という長期的な変化にも直面している。

  シェイ会長は電話会議で、「リセッション(景気後退)以降、コスト意識の強い消費者が増えている。消費者はここ6、7年、買い物に際してかなり慎重な姿勢を取っている。同時にスマートフォンの存在やテクノロジーが可能にした価格設定によって極めて透明性のある方法で情報アクセスが可能になっている」と指摘した。

  NRFによると、ブラックフライデーの週末に続くオンライン商戦「サイバーマンデー」での買い物客は1億2200万人強と、昨年の1億2100万人から増加する見通し。

原題:Black Friday Shoppers Curb Spending as They Chase Discounts (1) (抜粋)

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