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ノルウェー生保最大手に隠れたヘッジファンド、ユーロをショート

  • 欧州にはリスクイベントが多くユーロは売られやすい-ムーランド氏
  • EUからさらに多くの国が離脱する結果に終わる可能性

ノルウェー最大の生命保険会社KLPの社内で運用されるヘッジファンドは今、2つの観点から世界を眺めている。

  1)米大統領選でのドナルド・トランプ氏勝利を引き金とした市場のボラティリティはヘッジファンドには朗報。2)欧州は今、政治リスクの波に直面しており、ユーロの一段の下落が見込まれる。

  「KLPアルファ・グローバル・レンテ・ファンド」で12億クローネ(約158億円)を運用するラース・ムーランド氏はユーロを対ポンドでショートとしており、ノルウェー・クローネやスウェーデン・クローナに対してもユーロは下落するとみている。

  ムーランド氏は23日のインタビューで、「ユーロは売られやすいだろう。欧州には多くのリスクイベントがある。政治リスクも多い」と指摘した。

  政治リスクは圧倒的で、今年は支配者層に揺さぶりを掛けており、2017年も興味深いテーマになることは確かだ。今年は英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱が選択されたことに主要メディアや投資家はショックを受けたほか、米国ではリアリティー番組のスターが次期大統領に選出されるという衝撃の結果もあった。ここにきて欧州全般にポピュリスト(大衆迎合主義)の政党が台頭しており、イタリアやオランダ、フランス、ドイツも続く可能性がある。

Italy's Prime Minister Matteo Renzi Holds A Referendum Rally

イタリアの国民投票バッジ

Photographer: Alessia Pierdomenico/Bloomberg

  ムーランド氏は「EUからさらに多くの国が離脱する結果に終わる可能性はある。特にオランダがそうで、選挙後に国民投票を実施するかもしれない」と指摘。「そうなれば多少ほころび始める。そのリスクはある。現実となれば、ユーロはかなり大きく下落する恐れがあると思う」と予想した。

  デリバティブを利用して債券や通貨で投資する同ファンドは9年前の運用開始以来、暦年ベースのリターンがマイナスに転じたことはなく、年平均リターンはプラス6.9%。

Euro Losing Ground

  
原題:Hedge Fund Hidden in Biggest Norway Life Insurer Shorting Euro(抜粋)

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