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超長期債が上昇、40年入札順調で買い優勢-長期金利一時低下に転じる

更新日時
  • 新発20年債利回り0.465%、30年債0.595%、40年債0.71%まで低下
  • 40年債入札:最高落札利回り予想下回る強い結果、応札倍率上昇

債券市場では超長期債相場が上昇。この日実施の40年債入札が順調な結果となり、超長期ゾーンを中心に買い優勢の展開となった。超長期債利回りは入札後に水準を切り下げ、長期金利は9カ月ぶり高水準から一時低下に転じる場面があった。

  25日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前営業日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.035%で開始し、その後は0.045%と2月以来の高水準を付けた。入札結果発表後は一時0.02%まで下げた。

  20年物の158回債利回りは2bp高い0.51%、30年物の52回債利回りは2.5bp高い0.665%、40年物の9回債利回りは2.5bp高い0.79%と、いずれも新発債として前日に付けた3月以来の高水準を更新した。午後に入ると買いが優勢となり、それぞれ0.465%、0.595%、0.71%まで低下した。

新発30年債利回り推移

  野村証券の中島武信クオンツ・アナリストは、40年債入札結果について、「強かった。0.7%台に利回りが乗って生命保険が買いたい水準にようやく届いた」と指摘。「ショートカバー需要もそこそこあり、月内に超長期ゾーンの日銀買いオペも2回残っていることや月末のエクステンションに伴う需要も相応にあったのではないか」と分析した。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比2銭安の150円42銭で開始し、一時150円26銭まで下落した。入札後に水準を切り上げ、150円55銭まで上昇。その後は再びマイナス圏での推移となり、結局7銭安の150円37銭で引けた。

40年債入札

  財務省が午後発表した表面利率0.4%の40年利付国債(9回債)の利回り競争入札の結果によると、最高落札利回りは0.725%と予想中央値の0.77%を下回った。投資家需要の強弱を示す応札倍率は2.98倍と前回の2.73倍を上回った。

40年債入札結果はこちらをご覧下さい。

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黒田日本銀行総裁

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg via Getty Images

  日銀は17日、9カ月半ぶり水準まで利回りが急上昇していた中期ゾーンを対象に、固定利回りで無制限に買い入れる指し値オペを初めて実施した。

  大和証券の小野木啓子シニアJGBストラテジストは、「40年債利回りについては複利で0.8%程度ともなれば、日銀指し値オペも視野に入る。同オペを意識しつつ、目先同水準でのサポート力を見極めるスタンスで臨みたい」とみていた。

  アムンディ・ジャパンの浜崎優市場経済調査部長は、中期ゾーンの指し値オペは水準というより、金利上昇の速さをけん制した。長期金利については0%から0.05%のレンジ内であれば静観姿勢を取るのではないか」と述べた。

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