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【個別銘柄】鉄鋼値上がり首位、エーザイやLINE安い、丸紅高い

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24日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  鉄鋼株:新日鉄住金(5401)が前営業日比5.2%高の2557.5円、JFEホールディングス(5411)が6.1%高の1754円、神戸製鋼所(5406)が9.9%高の1103円など。鉄鋼は東証1部業種別上昇率1位。メリルリンチ日本証券では2017年上期にかけての金属市況の先高観を踏まえ、市況上昇の恩恵を受ける鉄鋼の「強気」スタンスをとると指摘。新日鉄住金や神戸鋼については来期業績は鋼材市況上昇、原料炭価格ピークアウトでコンセンサスを大きく上回るなどとして目標株価を引き上げるとともに、投資判断「買い」を継続した。

  自動車株:トヨタ自動車(7203)が4.8%高の6588円、日産自動車(7201)が2.6%高の1051.5円、富士重工業(7270)が4%高の4615円など。23日の為替市場では1ドル=112円90銭台と3月以来の水準まで円安・ドル高が進行した。ゴールドマン・サックス証券では円安を織り込み自動車セクターの業績予想を増額、目標株価を引き上げた。さらに子会社カルソニックカンセイ(7248)の全株を売却すると発表した日産自について、売却発表は想定線だが、系列に捉われない世界最適調達を加速させることになることなどから前向きな動きと評価した。

  エーザイ(4523):7.2%安の6562円。米イーライ・リリーは軽度のアルツハイマー型認知症の治療薬として開発していた「ソラネズマブ」について、第3相臨床試験で主要評価項目を達成できなかったと発表。ゴールドマン・サックス証券では、ソラネズマブとエーザイが共同開発するBAN2401やaducanumabでは、いずれも抗アミロイドβ抗体ではあるが結合プロファイルが異なると指摘。ただ、アミロイド仮説への信頼度低下を通じて短期的にはエーザイの株価が弱含む可能性があると予想した。

  LINE(3938):3.5%安の4250円。UBS証券は投資判断を「中立」から「売り」へ引き下げた。主要タイトルのデイリーランキングを追跡した結果、飽和状態の日本のモバイルゲーム市場を背景に、17年度のLINEのモバイルゲーム(コンテンツ)見通しについて慎重な見方を継続。目標株価は5100円から3600円へ下げた。

  丸紅(8002):3.3%高の629.1円。みずほ証券は投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。会社側は持続的な実質レバレッジ改善を経営上の優先事項に位置づけ、財務リスク軽減とともに株式市場の要求リスクプレミアムは低下(株価は上昇)すると分析。目標株価は530円から750円に上げ。

  ジャパンディスプレイ(6740):6.8%高の267円。野村証券では目標株価を160円から260円へ引き上げた。フレキシブルLCDの量産化が視野に入るなどアジア勢とは一線を画した領域での技術開発が進んでいるとし、LCD重視の姿勢を評価した。投資判断は「中立」を継続。

  医薬品株:東和薬品(4553)が4.7%安の4140円、沢井製薬(4555)が3.1%安の6240円など。医薬品は東証1部業種別下落率1位。政府は原則2年に1回の薬価改定を毎年実施するように見直すと23日付の日本経済新聞が報じた。後発医薬品の価格を抑える方策も議論するという。野村証券では、毎年改定が実現すれば医薬品業界全体にネガティブと分析。価格下落が既に加速し、利益成長が鈍化している後発医薬品企業にとっては特にネガティブとした。

  エヌ・ティ・ティ都市開発(8933):4.7%高の982円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を1240円から1330円へ引き上げた。物件売却を踏まえ、17年3月期営業利益予想を310億円から315億円へ増額。株価は他社に先駆けてマンションの減益リスクなどを織り込んだとし、大手不動産に出遅れた同社のキャッチアップが期待できる局面とした。

  ミサワホーム(1722):16%高の1061円。トヨタホームが1株1100円で公開買い付け(TOB)を実施すると発表。第三者割当増資も引き受け、保有比率は51%へ上昇する。TOB価格にさや寄せする動き。

  市光工業(7244):17%高の382円。仏ヴァレオ・バイエンが公開買い付け(TOB)で連結子会社化すると発表。上場は維持する方針で1株408円(22日終値326円)のTOB価格にさや寄せする動き。市光工はTOB賛同を表明した。クレディ・スイス証券では子会社化後は提携範囲が拡大される見通しでさまざまなシナジー効果が期待できるとし、第一印象はポジティブと評価した。

  東京テアトル(9633):16%高の211円。映画情報サイトの映画.comによると、12日に公開した同社配給の70周年記念作品「この世界の片隅に」は前週末(19-20日)の興行成績で10位、累計動員数は11万7332人、興行収入1億6290万円だった。同作品人気を評価する動きが継続。

  ヨロズ(7294):6.8%安の1576円。いちよし経済研究所は投資判断「中立」から「売り」に引き下げた。米国拠点の収益改善には予想以上に時間がかかるとし、17年3月期や中期の営業利益予想を下方修正。フェアバリューは1100円へ下げ。

  住友倉庫(9303):2.2%安の568円。野村証券は投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。アジア北米航路のコンテナ輸送を手掛ける海運事業の市況悪化に加え、来期収益に寄与する大きな物流倉庫の投資計画がなく、17年3月期の営業利益を103億円から会社計画と同じ93億円(前期比14%減)、来期を105億円から97億円に減額した。

  第一化成(4235):100円(16%)高の717円とストップ高。米国の関連会社である高機能ポリウレタン合成皮革マーケティング会社Ultrafabricsを完全子会社化すると発表。連携強化による事業効率の改善が狙い。

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