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慎重なFOMC、12月についに動くか-労働市場は利上げに耐え得る

  • 米大統領選の直前に開かれたFOMCの議事録公表
  • 労働市場が引き締まる中で利上げの論拠が強まっていると判断

データ次第の方針を採る米連邦公開市場委員会(FOMC)は、追加利上げに十分耐え得る米経済の力強さを示す証拠に異議を唱えないだろう。

  トランプ次期米大統領の経済政策をFOMC当局者が見極めるには2、3カ月必要だが、現段階で株式相場は最高値を更新し、市場のインフレ期待は上向いており、消費者心理も選挙後に改善している。これらはいずれも、利上げに適したタイミングであることのシグナルだ。

  TDセキュリティーズUSAの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏(ニューヨーク在勤)は、「当局は長々と議論してきた」と述べ、「12月が出番だ」と語った。

Views Of The Federal Reserve As Yellen Signals Fed Won't Be Cowed After Trump's Election Victory

米連邦準備制度のビル(ワシントン)

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  連邦準備制度理事会(FRB)が23日公表したFOMC(11月1ー2日開催)議事録によると、労働市場が引き締まる中で利上げの論拠が強まっていると当局者は判断し、一部は12月に利上げすべきとの見解を示した。FOMCから1週間後の大統領選挙への直接的な言及はなかった。

  議事録には「一部の参加者は、最近のFOMCのコミュニケーションは近い将来におけるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジの引き上げと整合的だと指摘。信頼性を維持するため次回会合で利上げを実施すべきだとの議論もあった」と記された。また多くの当局者は、データ次第で利上げが「比較的早期」に適切になる可能性があると論じた。

  FOMCは12月13-14日に今年最後となる会合を開く。トランプ次期大統領が打ち出す政策は予測し難いものの、市場では成長加速とインフレ高進の見通しが既定路線として定着しつつあり、FF金利先物市場に織り込まれる12月会合での利上げ確率は100%となっている。

  三菱東京UFJ銀行のチーフ金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏は電子メールで、「議事録は利上げの論拠がますます強まっていると指摘した。当局の審議内容を通読すると、12月の利上げは決まったも同然と受け止めざるを得ない」とコメントした。
  

Inflation Outlook

原題:Cautious Fed Sees Labor Market Strong Enough for December Hike(抜粋)

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