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TOPIXが10連騰、良好な米統計と円安-輸出、素材中心買われる

更新日時
  • 為替は1ドル=112円台後半、3月以来のドル高・円安水準
  • クレディSは日本株「オーバーウエート」に上げ、来年半ば2万円

24日の東京株式相場は、TOPIXが10営業日続伸。良好な経済統計を受け米国の長期金利が上昇、為替もドル高・円安に振れ、企業業績の先行き楽観から自動車やゴム製品、機械など輸出株、鉄鋼や非鉄金属など素材株中心に買われた。インフレ関連セクターの不動産や証券株も高い。

  TOPIXの終値は前営業日比12.46ポイント(0.9%)高の1459.96、日経平均株価は170円47銭(0.9%)高の1万8333円41銭。TOPIXは2015年6月の12連騰以来の連続上昇記録で、日経平均は6日続伸し、7月の記録に並んだ。

  アムンディ・ジャパンの鎌田博光ディレクターは、「良くも悪くも、米国がこうなるのではないかという方向性が見えてたことは明るい材料として捉えられやすい」と指摘。金融、輸出セクターといった「バリュー株の戻りは続くだろう。企業業績は悪くなく、日経平均の年内1万9000円到達は十分にあり得る」との見方を示した。

Tokyo Stock Exchange and Stock Boards As Japan Shares Dip With Banks As Volatility Returns to Markets

東証内の株価掲示板

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  23日に発表された10月の米耐久財受注は事前予想を上回る伸びとなり、11月のミシガン大学消費者マインド指数の確定値も速報値から上方修正され、6カ月ぶりの高水準となった。

  早期利上げとインフレ観測から、同日の米10年債利回りは一時2.41%台と15年7月以来の高水準まで上昇。海外為替市場ではドルが買われ、一時1ドル=112円97銭と3月29日以来のドル高・円安水準に振れた。きょうの東京市場ではおおむね112円40銭-80銭台で推移、22日の日本株終値時点は110円82銭だった。

  米景気の堅調と円安の好材料が重なった祝日明けの日本株は朝方から輸出、素材セクター中心に買いが先行。日経平均は午後の取引で一時219円高、TOPIXとともに上昇率は1%を超えた。連騰で東証1部の上昇・下落銘柄の百分比を示し、テクニカル指標の1つである騰落レシオは137%と5営業日連続で過熱圏の120%以上、高値警戒感から大引けにかけてはやや伸び悩んだが、市場関係者の間では相場の先高観は強い。

  前週に米国投資家を訪問した東海東京調査センターの長田清英シニアグローバルストラテジストは、「トランプ氏の米大統領選勝利をきっかけに、金融政策の限界論や米国経済の低成長などによる閉塞感から投資家は解放され、マーケットではパラダイムシフトが起きている」との見方を示した。クレディ・スイス証券では、世界の成長加速と米国債利回りの上昇見通しを理由に、資産配分で日本株を「オーバーウエート」に引き上げた。17年半ばの日経平均の目標を2万円に上げ、買いのトップアイデアにソニーや東芝、スズキ、東レ、銀行株を挙げている。

  東証1部の売買高は23億6753万株、売買代金は2兆6183億円、代金は22日に比べ2割多い。値上がり銘柄数は1157、値下がりは720。

TOPIXとドル・円推移

  東証1部33業種は鉄鋼、輸送用機器、不動産、ゴム製品、非鉄金属、証券・商品先物取引、精密機器、保険、機械など26業種が上昇。鉄鋼や非鉄は、金属市況の先高観からメリルリンチ日本証券が強気判断を示した。医薬品や石油・石炭製品、化学、銀行など7業種は下落。医薬品には、原則2年に1回の薬価改定が毎年実施されるとの23日付の日本経済新聞報道があった。

  売買代金上位では、トヨタ自動車や富士重工業、マツダ、新日鉄住金、村田製作所、川崎重工業、JFEホールディングスが高く、株式の公開買い付け(TOB)を受けた市光工業やカルソニックカンセイなど自動車部品企業の一部は急騰した。半面、米イーライ・リリーがアルツハイマー型認知症薬の臨床試験に失敗し、認知症薬を手掛けるエーザイが連想売りで大幅安。三菱商事や信越化学工業、りそなホールディングス、武田薬品工業、リクルートホールディングスも安い。

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