コンテンツにスキップする

クレディS、ならず者バンカーにもっと自由与えること検討した-関係者

クレディ・スイス・グループのウェルスマネジメント部門のバンカーがジュネーブで逮捕される数カ月前、同行は問題のバンカーに顧客資金をより自由に動かせる裁量を与えることを検討していた。

  2015年の早い時期に同行のリスクおよびコンプライアンス担当者らは、同バンカーおよびそのジュネーブでの上司と面談した。その目的はスイスの法の下で氏名が伏せられ「L」と呼ばれている同バンカーに、最大の顧客だったイワニシビリ元グルジア首相の資産運用でもっと自由を与える方法について話し合うことだった。会合について知る関係者らが匿名を条件に明らかにした。バンカーLは顧客資産の不正流用をめぐり訴追されている。

  関係者らによると、バンカーLが取引について電子メールで毎日報告することを条件に、イワニシビリ氏にあらかじめ許可を求めることなく口座の資金を動かせるようにする計画が協議された。

Georgian Billionaire Premier Warns U.S. Ally Saakashvili Of Jail

イワニシビリ氏

Photographer: Daro Sulakauri/Bloomberg

  Lが顧客口座の資金で無許可で取引し、注文書を偽造したり他の口座での損失を隠すために一部口座から資金を動かしたりしていたことが後になって分かった。ブルームバーグが閲覧した文書によると、これらは15年9月にLがクレディ・スイスのセキュリティ責任者に告白して明らかになった。Lは詐欺や文書偽造について訴追され現在は勾留されている。

  15年初めの会議からは、クレディ・スイスが運用者を制限しようとするのとは程遠い行動をとっていたことが浮き彫りになる。検察に加えてこれまでに6被害者がLを告訴しているが、そのうち2件はクレディ・スイスの責任も問うている。

  
原題:Credit Suisse Said to Have Mulled Freer Rein for Rogue Banker(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE