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ムニューチン氏、住宅危機後の銀行買収と売却で利益-222億円超える

  • 「差し押さえマシーン」と団体は批判-3万6000件以上の住宅が対象
  • 次期米財務長官として有力視-移行チームは推薦と関係者

怪しい貸し付け慣行。公的資金による銀行救済。住宅差し押さえ。調査もせずに申請書類を手続きするロボ・サイニング。巨額の幹部報酬。スティーブン・ムニューチン氏が次期財務長官に指名された場合の議会承認プロセスでは、10年前の住宅ローン崩壊で浮上した問題すべてが取りざたされることは間違いない。

  半年前からドナルド・トランプ氏の資金集めを担ってきたムニューチン氏は、かつてゴールドマン・サックス・グループでパートナーを務めた。映画の資金集めを手がけた経験はあるが、公職に就いた履歴はない。事情に詳しい複数の関係者が先週述べたところによると、政権移行チームは同氏を財務長官のポストに推しており、いつ決定が発表されてもおかしくない。同氏のバックグラウンドで最も厳しく精査されるのは、カリフォルニア州南部の銀行ワンウェストを経営していた6年間になりそうだ。

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Steven Mnuchin

Photographer: Eduardo Muno/AFP via Getty Images

  世界が金融危機の最悪期にあった2009年、ムニューチン氏はかつてのゴールドマンでの同僚や資産家と共同で、経営破綻した銀行インディマックを買収した。インディマックはカリフォルニア州のサブプライムローン・ブームに乗じて見境のない融資をばらまいた揚げ句に破綻した。ムニューチン氏らは会社の名前をワンウェストに変更して経営を立て直し、昨年売却して巨額の利益を得た。ブルームバーグの算出に基づくと、ムニューチン氏個人はこの取引で2億ドル(約222億円)以上を得た。ワンウェストの親会社で会長兼最高経営責任者(CEO)だった同氏が受け取っていた可能性がある配当金など、その他の支払いはこの算出に含まれていない。

  サンフランシスコの非営利団体、カリフォルニア・リインベストメント・コーリションによると、ワンウェストはムニューチン氏の経営下で3万6000件以上の住宅を差し押さえている。同団体のデピュティディレクター、ケビン・スタイン氏はワンウェストを「差し押さえマシーン」と表現。いい加減な差し押さえ慣行とマイノリティーの住民が多い地域でのビジネスを避けたことを挙げ、同団体はワンウェストの調査を当局に要請した。ワンウェストは批判されている内容について否定している。

原題:Trump Treasury Contender Mnuchin Found Profits in Mortgage Mess(抜粋)

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