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ドル・円のダブルボトム完成はトラップか、5月高値突破が鍵-GCI

  • 21日に111円36銭と半年ぶり高値も、5月30日の111円45銭は抜けず
  • ダウ理論上の円高トレンド温存され、再び100円割れへ回帰も-岩重氏

ドル・円相場のダブルボトム完成はトラップか-。GCIアセット・マネジメントの岩重竜宏チーフFXストラテジストは、21日のドル高値がピークとなれば、「ダウ理論上の円高トレンド」が温存され、ドル・円は再び1ドル=100円割れを目指す流れに戻る可能性が高くなると分析する。

  ドナルド・トランプ氏が8日の米大統領選で勝利して以降、ドル高・円安が急速に進み、21日に111円36銭と約半年ぶりの高値を付けた。次期政権下での財政拡張をめぐる思惑から米長期金利が急上昇し、12月の米利上げ観測もドル買いの流れを後押しした。この間の上昇幅は約10円に達したが、22日の東京市場では一時110円台前半まで反落するなど、ドル買い・円売りが一服している。

  岩重氏は、ドル・円が6月安値の99円02銭を付ける前の高値、5月30日の111円45銭を突破しなかったことは「ダウ理論上、重要」で、同高値を抜けない限り、円高トレンドが継続し、6月安値と8月安値の99円54銭から成るダブルボトムの完成が失敗となる可能性が出てくると指摘。「超長期的な本来のトレンドである円高にどこかの時点で回帰する可能性がある」と言う。

超長期の円高トレンド回帰か

  ダウ理論には明確なシグナルが出るまでトレンドは継続するという法則がある。高値と安値が切り上がり続ける間は上昇トレンドが継続、切り下がり続ける間は下落トレンド継続と見なされる。

  岩重氏は、111円45銭を上抜け、115円方向に行けば、そこから一時的に110円割れに戻っても来年は110-120円のレンジが見込めると分析。一方、「仮にきのうの111円36銭が高値でずるずる円高に行き始めると、基本的には100円割れを目指しにもう一度戻っていくという可能性が高くなる」と指摘している。

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