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ドル・円は111円付近、米長期金利上昇一服でドル買い圧力やや緩和

更新日時
  • 110円27銭と2営業日ぶり安値を付けた後、111円台まで戻す
  • ドル・円ショートは振りづらく、押し目買い強い-三菱東京UFJ銀

22日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=111円ちょうど付近で推移。米大統領選以降の米長期金利の急上昇が一服し、ドル買い圧力がやや緩和。日米の祝日を前に一段の上昇には歯止めがかかった。

  午後3時51分現在のドル・円は前日比0.1%高の1ドル=110円98銭。21日のニューヨーク時間遅くに111円36銭と5月30日以来のドル高・円安水準を付けた後、福島県沖で起きた地震を受けて110円46銭まで反落。さらに、東京時間に日本株の下落局面で110円27銭と2営業日ぶり安値を付けた。しかし、その後110円台後半に値を戻し、取引終盤にかけて一時111円08銭まで水準を切り上げた。

  三菱東京UFJ銀行金融市場部為替グループの野本尚宏調査役は、「短期的には米感謝祭を控えて、昨日の2年債入札が弱かったにもかかわらず、米金利が低下し始めており、ドル・円も上値が重い」と説明。ただ、日米金利差が今後も拡大していく見通しの中、「ドル・円ショートは振りづらく、押し目買いが強いとみられる」と語った。

  先週末に2015年以来の高水準となる2.36%を付けた米10年債利回りは、今週に入り上昇が一服。アジア時間22日の時間外取引では一時2.28%台まで低下する場面が見られた。一方、21日の米国株式市場では主要株価指数が最高値を更新。22日の東京株式相場は小幅反落して始まった後、一進一退の展開となり、午後はプラス圏で堅調に推移した。

  野本氏は、ドル・円は早朝に地震で売られた後、トランプ次期米大統領が環太平洋連携協定(TPP)撤退の意思通知すると表明したことで日本株が寄り付き後に下落し、ドル・円もそれにつられる形で安値を付けたと説明した。

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Source: USGS

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  みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、米大統領選以降の急上昇で「経済指標やファンダメンタルズで説明できない動きになっていた」中、ドル・円は「何かをきっかけに調整する可能性はある」と指摘。半面、海外株高を受けて株がしっかりなら円売りになりやすいと話した。

  ユーロ・ドル相場は0.1%安の1ユーロ=1.0620ドル。ユーロ・円相場は底堅く、1ユーロ=117円39銭まで弱含んだ後、117円台後半へ戻した。  

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