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米国債:2年債入札、投資家が二の足-利上げペース加速を警戒

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21日の米国債市場では、2年債入札でプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札全体に占める割合が半分を超えた。連邦公開市場委員会(FOMC)が1カ月以内に利上げを実施するとみられていることから、投資家の需要が弱かった。

  入札への参加が義務づけられているプライマリーディーラー23社の占める割合は50.8%。ブルームバーグがまとめたデータによると、これは2015年以降で3番目に高い水準。落札利回りは1.085%と、2年債入札としては2009年以来の高水準となった。

Primary Dealers Stuck With Supply

  今月はトランプ次期大統領の支出計画が経済成長や利上げペースの加速につながるとの見方から米国債相場が大幅安となり、利回りが急上昇している。金利先物相場の動向によると、来月の利上げはほぼ確実視されている。

  キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャスティン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「FOMCがこの先もっと積極的に利上げを実施し、期間が短めの国債利回り上昇につながるとの見方から、一部の投資家が二の足を踏んだ」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前営業日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.32%。一方、2年債利回りは前週末と同じ1.07%。一時は約1.09%と、年初来の最高水準を付けた。

  利回りの急上昇は、トランプ次期大統領と議会共和党が減税や最大1兆ドルのインフラ投資など同氏の公約を推し進めると投資家がみていることを示唆している。

  日本の気象庁が福島県沖を震源とする地震発生を発表すると、米国債がやや買われ、10年債利回りはこの日の低水準に近づいた。地震規模を示すマグニチュード7.3で、福島県沿岸に津波警報が出された。  

  金利先物市場が示唆する来月の利上げ確率は100%。選挙直前の7日は80%だった。

  2年債入札では、海外中央銀行や投資信託を含む間接入札者の落札全体に占める割合は35.8%と、過去10回の平均45.2%を下回った。プライマリーディーラー以外の直接入札者の割合は13.4%。過去10回の平均は16%だった。

原題:Wall Street Soaks Up Two-Year Treasury Note Auction as Fed Looms(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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