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米国株:上昇、主要株価指数が最高値を更新-成長期待で買い再開

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21日の米国株式相場は上昇。1999年以来で初めて主要4株価指数が同じ日に過去最高値を更新した。次期米政権の政策で経済成長が加速するとの期待を背景に、大統領選挙後の買いが再開された。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.8%上昇の2198.18。8月15日以来で初の最高値更新となった。ダウ工業株30種平均は88.76ドル高い18956.69ドル。ラッセル2000指数は2003年以降で最長の12営業日連続で上昇。ナスダック総合指数は0.9%上げた。

  スタイフェル・ニコラウスの運用担当者、チャド・モーガンランダー氏(ニュージャージー州フロアムパーク在勤)は「来年と再来年に減税と財政投入による刺激措置が講じられるとの見方があらためて強まり、株式市場では上値を試す展開になっている」と指摘。「株式市場全般がこれを材料に動いている。来年は企業利益だけでなく売上高も増加するとの確信が取引の背景にある」と述べた。

  イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は先週、利上げが「比較的早期に」適切になるdだろうと発言。これを受けて米国債相場は下げ、10年債利回りは2.25%に向けて上昇した。

  BB&Tインスティテューショナル・インベストメント・アドバイザーズ(ペンシルベニア州ワイオミッシング)の株式運用ディレクター、テリー・モリス氏は「トランプ次期大統領はクリントン氏よりも速い成長軌道に米経済を乗せるだろうとの期待がある」と指摘。「選挙が材料になっているほか、ショートの買い戻しも入っているようだ。選挙を控えてヘッジしていた投資家は、結果を受けて慌ててヘッジ解消に動かざるを得なかった。景気は上向き始め、12月には利上げがあるとの見方が一般的だろう」と述べた。

  トランプ氏が大統領選挙に勝利して以来、同氏の政策で経済成長とインフレが加速するとの観測から、投資家は金融引き締めへの賭けを大きくした。イエレン議長は先週、「今後明らかになる経済指標が連邦公開市場委員会(FOMC)の目標に向けて前進を続けるさらなる証拠を示せば、比較的早期に適切になる可能性が十分ある」と述べた。市場が織り込む12月利上げの確率は98%に上昇した。セブン・インベストメント・マネジメント(ロンドン)の投資マネジャー、ベン・クマー氏によれば、予想に反して利上げが見送られた場合に市場が陥る混乱は拡大する可能性がある。

  トランプ氏勝利後の買いには、それまで著しく敬遠されていた銘柄も含まれる。ラッセル3000銘柄でショートの比率が最も高い50銘柄で構成するバスケット(ゴールドマン・サックス・グループまとめ)は、投票日の8日以降で11%上昇。一般的な株価指数に比べて4倍の値上がりとなっている。

  原油価格の値上がりにつれて、エネルギー株は2.2%上昇。イランは石油輸出国機構(OPEC)が今月末のウィーン会合で「コンセンサスに達する可能性は極めて高い」と発言。イラクはOPECが合意を取りまとめることができるよう、新たな提案を示すと表明した。チェサピーク・エナジーとマーフィー・オイルが上昇を率いた。

  タイソン・フーズは14%急落。四半期業績は市場予想を下回った。同社はドニ-・スミス氏の後任最高経営責任者(CEO)にトム・ヘイズ氏を指名した。

原題:U.S. Stocks Rise to Records as Commodities Producers Join Rally(抜粋)

(第4段落以降を加えます.)
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