コンテンツにスキップする

債券先物が小幅続伸、米金利上昇一服受け-40年入札警戒で超長期軟調

更新日時
  • 新発40年債利回り0.745%に上昇、8カ月半ぶり水準
  • 相場安定は時期尚早、シートベルト外すべきでない-三菱UFJ信託

債券市場で先物相場が小幅続伸。米国の長期金利が低下した流れを引き継ぎ、買い圧力が掛かった。半面、米金利の先高警戒感がくすぶっていることに加えて、25日実施の40年債入札に向けた売りで超長期ゾーンは軟調となった。

  22日の長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比9銭高の150円52銭で取引を開始。一時は16銭高の150円59銭まで上昇したが、午後は1銭安まで伸び悩み。結局は1銭高の150円44銭で取引を終えた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と横ばいの0.025%で開始後、いったん0.5ベーシスポイント(bp)低い0.02%に低下。その後は0.03%まで上昇している。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の鈴木秀雄課長は、「米債は10年金利が2.35%を付けたところで押し目買いがあったもようで、ポジション調整が一巡した感がある」とした上で、「円債は5年以下が金利上昇すれば日本銀行の指し値オペが入るだろうということで安定し始めている」と説明。ただ、「安定したと決めつけるには時期尚早。まだシートベルトを外すべきではないだろう」と言い、「米10年債利回りが上昇を再開し、2.4%を超えてくると、円債も超長期中心にスティープニング圧力が加わるリスクがある」とみる。

  21日の米国債相場は上昇。米10年物国債利回りは前営業日比4bp低下の2.32%程度となった。18日には年初来の高水準を付けていた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「米金利上昇や円安が一服しているものの、ベースとしてはトランプ期待相場が残り、上値は買いづらい」と指摘した。

流動性供給入札

Japanese Finance Minister Taro Aso News Conference As Japan Unveils Record 2014 Budget

財務省

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  財務省が午後発表した残存期間5年超から15.5年以下を対象とした流動性供給(発行額5000億円)の入札結果は、募入最大利回り較差がマイナス0.012%、募入平均利回り較差はマイナス0.014%となった。投資家需要の強弱を示す応札倍率は3.14倍と、同年限を対象にした前回10月入札の3.71倍から低下した。

流動性供給入札の結果はこちらをご覧下さい。

  この日の新発30年債利回りは前日比1.5bp高い0.625%と、前日に付けた3月以来の高水準に並んだ。新発40年債利回りは2bp高い0.745%と3月以来の高水準を更新した。

新発40年債利回り推移

  25日に40年利付国債の入札を控えている。バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「入札前に再び米金利上昇が盛り上がると、円金利もつられて高くなりやすい」とし、「金利水準自体が上昇しているものの、投資家のリスク許容度が落ちている状況下で強くなる方向は見込みにくい」と言う。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE