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金利上昇にひるまぬ米国株-S&P500種のボラティリティ低下

  • VIXは今月25%低下した一方、MOVE指数は25%上昇
  • 1990年以降の同様のケースでは3カ月後にVIX低下

米国債の相場急落が、上昇するS&P500種株価指数に悪い影響をもたらす心配はあるのだろうか。シティグループやバンク・オブ・アメリカ(BofA)などは株式相場に悪影響が及ぶと警告しているが、過去のデータは一般的にそうした結果にならないことを示している。

Locksteps Broken

  株のリスクは今のところ低下している。S&P500種が最高値に接近する中、恐怖指数として知られるCBOEボラティリティ指数(VIX)は今月25%下落した。対照的に、米国債価格は記録的な下げに向かい、債券相場の先行き不安が大きくなっている。トレーダーは米利上げ観測を強めており、BofAが算出する米国債の変動を示すMOVE指数は11月に25%上昇している。

  1990年以降、VIXが低下しMOVE指数が今よりも大幅に上昇したケースは5回あった。ブルームバーグの集計データによると、それら全ての事例でVIXは3カ月後にさらに低下し、平均で12%下がった。一つの理由は利回り上昇を伴う増益だ。これら全ての時期で、企業利益が伸びたことが、相場の安定維持につながった。

Stock Resilience

  アメリカン・センチュリー・インベストメンツの上級ポートフォリオマネジャー、リッチ・ワイス氏(ロサンゼルス在勤)は、「金利上昇が急激であれば、成長の芽を摘む可能性があり、株式相場には弔いの鐘となる。しかし、まだそこまでには達していないと思う」と指摘した。

  S&P500種構成企業は5四半期連続の減益に歯止めがかかったもようで、ウォール街のストラテジストらはトランプ次期大統領の減税公約による2017年利益の押し上げ効果を見込んでいる。JPモルガン・チェースのドブラフコ・ラコスブハス氏は、法人税率が15%に引き下げられた場合、S&P500種構成企業の1株利益は最高15ドル押し上げる可能性があると試算している。

原題:S&P 500 Has History on Its Side Fighting Against Rate Turbulence(抜粋)

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