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ECBの社債購入、クレジットリスク見誤らせている-ドイツ銀CEO

  • ECBは「無分別な買い手」、社債取引高の低下招く
  • ドラギ総裁は欧州当局者の中で「唯一、何でも行う人」-CEO

欧州中央銀行(ECB)の社債買い入れは債券取引高を低下させ、投資家に一部のクレジットについてのリスクを見誤らせている-。ドイツ銀行のジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)がこうした見方を示した。

  クライアンCEOは18日、フランクフルトで開かれたパネル討論会で「ご覧の通り、ドイツ銀行の債券取引高は75%程度に減った。これが社債買い入れの影響だ」と主張。「そして現在の社債市場では基礎的需給要因に基づく価格決定がまったく行われていない。従って実際のところのクレジット価格はわからない。危険な状況だ」と語った。

  年金基金や保険会社はいまや手持ちの債券を売りたがらないとも話し、ECBが供給を吸収しまうため、負債のカバーに必要な債券を見つけることができなくなるという不安があると解説した。

  クライアンCEOは「人々は資産をがっちりつかんで離さない状態だ。市場が定義する、無分別な買い手がいるからだ」とECBを当てこすり、「その買い手は信頼に足る流動性がなく、価格が決定されない市場の価格に従って何でも買う」と述べた。

  ECBのマイナス金利については、欧州の政治家が膨らむ政府債務の問題に対処しようとしない中で「国債に関連したさまざまな難しい問題を回避する手段として」導入されたのが始まりだと指摘。「個人的な見解では、ドラギECB総裁は必要以上の措置を取った。だが財政改革がない一方で、少なくとも行動した」として欧州で何でも実行するほぼ唯一の人物だと評価した。

  
原題:Cryan Says Credit Risk Is Being Misjudged Due to ECB Buying (1)(抜粋)

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