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【債券週間展望】長期金利は上昇か、指し値オペの催促相場との見方も

  • イールドカーブは小幅ながら全体的に上方シフトへ-岡三証
  • 10年債で指し値オペが入ることになるかが注目-パインブリッジ

来週の債券市場では長期金利の上昇が予想されている。日本銀行が2年債と5年債を対象に固定利回り方式の国債買い入れ(指し値オペ)を実施したことを受けて中期債は底堅くなった半面、長期や超長期ゾーンは金利の上限を試す展開になるとの見方が出ている。

  今週の新発10年物国債利回りは、マイナス0.03%で取引を開始し、米長期金利の上昇基調や5年債国債入札の低調な結果などを背景にじりじりと上昇。18日には一時0.04%と2月以来の水準まで上昇した。

新発10年債利回りの推移

  新発5年物国債利回りが1月以来の高水準を付けるなど、中期債利回りの上昇圧力が強まる中、日銀は17日の金融調節で初の指し値オペ実施に踏み切った。

指し値オペについてはこちらをご覧ください。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、10年債で指値オペが入ることになるか注目だとし、「相場的にも10年での指値オペ催促相場になっていく可能性があり、0.05%を超えたところでの動きに注目したい」と話す。

  来週は25日に40年物利付国債の入札が実施される。発行予定額は5000億円程度。今週は5年債に続いて、20年債入札も低調な結果となったことから、40年債入札に対する警戒感がくすぶっている。パインブリッジの松川氏は、「これまでは需給が支えていたが、20年債入札が弱い結果だったこともあり、不安がある」と述べた。

市場関係者の見方

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
*低位安定していた中期債利回り上昇で、イールドカーブは小幅ながら全体的に上方シフトへ
*トランプ相場で円安・株高基調。主要国の国債利回り上昇も続く
*長期金利の予想レンジはマイナス0.01%~0.06%

◎パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
*2年、5年は指し値オペでアンカーも、超長期は10年対比でスティープニングが進むだろう
*新しいカーブの居所を探る動きが続いていく
*長期金利の予想レンジはマイナス0.01~0.06%

◎JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長
*日銀が指し値オペを発動したので、円金利の上昇余地は限られるだろう
*米次期政権の主要閣僚人事やトランプ氏と共和党の妥協点模索などが焦点
*長期金利の予想レンジはマイナス0.03%~0.045%

◎みずほ証券の丹治倫敦シニア債券ストラテジスト
*来週は引き続き米金利の上昇めどや日銀の動きに注目
*10年債利回り上限は0.1%が一つの目安、0.05%超えたところから警戒感強まる
*長期金利の予想レンジはマイナス0.05%~0.05%

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