コンテンツにスキップする

米国株:S&P500が最高値に接近-議長の利上げ示唆で金融株上昇

更新日時

17日の米株式相場は反発。S&P500種株価指数は最高値に接近した。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が利上げに近づいていることを示唆したことから、金融株が上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.5%高の2187.12で終了。最高値にあと4ポイント未満に迫った。ダウ工業株30種平均は35.68ドル(0.2%)上げて18903.82ドル。小型株で構成するラッセル2000指数は2013年3月以降で最長の連続高となった。

  選挙後初の公の場での発言となったイエレン議長は、景気が引き続き拡大しているとして金融政策当局は利上げに近づきつつあると述べた。これを受けて米国債相場が下落し、10年債利回りは2.29%に上昇した。ドナルド・トランプ氏の大統領選勝利以降、銀行株の上げは再び10%を超えた一方、エネルギー株は下げた。トランプ政権が財政出動を実施するとの見通しから、景気回復の恩恵を受けるとみられる工業株が引き続き上昇した。

Trading On The Floor Of The NYSE As U.S. Stocks Fluctuate After S&P 500's Strongest Week Since 2014

ニューヨーク証取の前の米国旗

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  BGCパートナーズ(ロンドン)の市場ストラテジスト、マイケル・イングラム氏は「トランプ氏の勝利はインフレ高進や金融規制の緩和、支出拡大、米金融政策当局の独立に対する攻撃を告げている可能性がある。トランプ氏勝利で終末論的な予想が出ていたが、コップはまだ半分も満たされていると楽観的な見方に転じた。しかし、もっと重要な問題はコップに入っているのがシャンパンなのか、それともシアン化物なのかだ」と述べた。

  決算発表にも注目が集まった。利益が予想を上回ったベスト・バイは12%高。一方、シスコシステムズは売上高見通しが失望を誘って5.7%下落。収益予想が市場見通しを下回ったほか、予想外に減収見通しを発表したことが嫌気された。売上高が予想を下回ったウォルマート・ストアーズとステープルズも安い。

  S&P500種は月間ベースで、このままいけば7月以来の上昇となる。年初来の上昇率は6.8%。セクター別では金融株が大統領選があった8日以降で9.3%上昇しており、最も成績の悪い公益事業株を約15ポイント上回っている。この差は2009年以降で最大。

  第3四半期の決算発表が終わりに近づいている。S&P500種構成銘柄の利益に対するアナリストの予想は2.7%増。11月初めには1.6%減と予想されていた。実際に増益となれば、5四半期連続の減益決算に終止符が打たれる。

原題:S&P 500 Rises to Near Record After Yellen as Treasuries Retreat(抜粋)
S&P 500 on Brink of Record as Yellen Comments Fuel Rate Bets(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE