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NY外為:ドル上昇、110円台-安倍首相とトランプ氏の会談控え

更新日時
  • イエレン議長は利上げが「比較的早期に」なる可能性あると発言
  • ドルは対ユーロでも上昇、昨年12月以来の高値

17日のニューヨーク外国為替市場ではドルが対円で1ドル=110円を突破し、5カ月ぶりの高値となった。安倍晋三首相はニューヨークでトランプ次期米大統領と会談する。

  トランプ氏はこれまで、為替を操作していると日本を批判しており、市場ではトランプ氏の発言に注目が集まっている。トランプ氏のアドバイザーによれば、安倍首相と同氏はニューヨーク時間午後5時に会談する。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は利上げが「比較的早期に」適切になる可能性があると述べた。これを受けてドルは上昇した。

Too Strong?

  ナショナル・バンク・オブ・カナダの外為担当マネジングディレクター、ジャック・スピッツ氏(トロント在勤)は「イエレン議長が市場の12月利上げ期待を押し返すような姿勢を示さなかった事実こそ、恐らく最も重要なポイントだ」と指摘。「その結果、ドルは上昇している」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前日比約1%高の1ドル=110円12銭と、6月以来の高値水準。対ユーロでは0.6%高の1ユーロ=1.0626ドルと、昨年12月以来の高値。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は2月以来の高値に達した。

  金利先物市場の動向によると、イエレン議長の発言を受けて、12月会合での利上げ確率は98%となった。

  イエレン議長は上下両院合同経済委員会の公聴会で証言し、利上げについて「今後明らかになる経済指標が連邦公開市場委員会(FOMC)の目標に向けて前進を続けるさらなる証拠を示せば、比較的早期に適切になる可能性が十分ある」と発言。議長は利上げを長く待ち過ぎることのリスクにも言及した。

  バンク・オブ・ノバスコシアの為替ストラテジスト、エリック・セオレット氏(トロント在勤)は「イエレン氏の発言では、先手を打つよりも後手に回って遅くなるリスクを懸念することにニュアンスがシフトしている」と指摘。これはドルにとって「強材料だ」と述べた。

原題:Dollar Sets Five-Month High Versus Yen Before Trump Meets Abe (抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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