コンテンツにスキップする

TOPIXは4カ月ぶり6日続伸、円安観測根強い-日銀が指し値オペ

更新日時
  • ドル・円は朝方の1ドル=108円台半ばから109円台に戻す
  • 金融セクター軟調、直近2割超急騰の反動

17日の東京株式相場は、TOPIXが小幅ながら4カ月ぶりの6営業日続伸。日米金利差の拡大に伴うドル高・円安観測が根強く、企業業績の改善期待で朝方の下げ一巡後に持ち直した。直近の上昇局面で相対的に出遅れていた食料品や陸運、電気・ガス株などディフェンシブセクター、空運株が高い。

  半面、米国のトランプ次期大統領の政策を材料視する世界的な債券売り・株式買いの動きに一服感が見え、直近急騰した銀行や保険、証券株など金融セクターは損益確定の売りに押された。

  TOPIXの終値は前日比1.43ポイント(0.1%)高の1423.08、6日続伸は7月19日以来。日経平均株価は42銭高の1万7862円63銭と小幅に続伸。

  ちばぎんアセットマネジメント運用部の加藤浩史シニア・ポートフォリオ・マネジャーは、「日本銀行は想定以上にフットワークが良い。日本の金利を低く抑える意思が示されたのに対し、米国は景気拡大期待などで長期金利は上昇方向。日米金利差拡大で為替は中期で円安に向かう」とみている。現状の1ドル=109円台が定着すれば、「来期は10%以上の増益が見込め、来年の日経平均高値は2万円を超え得る」とも話した。

Inside Tokyo Stock Exchange As Japan's Topix Advances After Biggest Weekly Drop Since October

東証内

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  金融株主導での前日の米国株安、為替の円安一服などを材料にきょうの日本株は安く開始、午前にTOPIX、日経平均とも一時0.6%安まであった。しかし、日本銀行が午前10時10分に初めて国債の指し値オペを通知すると、相場の動きが一変。ドル・円がそれまでの1ドル=108円50銭台から109円台前半と円安方向に戻し、日本株も出直った。

  損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの上野賢司シニア・インベストメントマネジャーは、日銀が長期金利を低く制御しようという姿勢を見せ、日米の金利差拡大観測からドル高・円安持続の連想が働くと指摘。「買い戻した投資家の理由の一つ」と言う。

  また、野村証券の佐藤雅彦エクイティ・マーケットアナリストは、きょうが米大統領選後の事実上の初押しとなり、「相場格言通り、初押しは買いで対応するのが得策。トランプ相場はまだ若い」とし、上昇第2章が期待できるとの見方を示した。日本時間今夜公表の10月の米住宅着工件数は、エコノミストの予想の中央値で115万6000件、前月の104万7000件から改善する見込みだ。

  一方、業種別下落率の上位には証券、保険、銀行など金融セクターが並んだ。トランプラリーが始まった10日から前日までの5日続伸中の業種別騰落状況をみると、銀行、保険の金融セクターが軒並み2割以上上昇。同期間のTOPIX9.3%高を大幅にアウトパフォームした。東証1部の騰落レシオが過熱圏の120%を超えてきた中、きょうはこうした直近急騰業種群が下落した。東証1部の売買高は23億7012万株、売買代金は2兆4285億円、代金は前日に比べ15%少ない。値上がり銘柄数は1069、値下がりは772。

relates to TOPIXは4カ月ぶり6日続伸、円安観測根強い-日銀が指し値オペ

9日以降の東証1部業種別指数の騰落率ランキング

bloomberg

  東証1部33業種は空運や鉱業、食料品、その他製品、陸運、電気・ガス、海運、繊維、電機、建設など23業種が上昇。証券・商品先物取引や保険、銀行、非鉄金属、その他金融、輸送用機器、機械など10業種は下落。

  売買代金上位では任天堂やJT、伊藤忠商事、三菱電機、JR東海、日本航空、鹿島、味の素が高い半面、三菱UFJフィナンシャル・グループや三菱商事、コマツ、三井住友トラスト・ホールディングス、T&Dホールディングスは安く、抗がん剤薬の5割値下げ内定で野村証券が業績予想を下げた小野薬品工業、スペインのプロサッカーチームとのパートナー契約の効果が不透明とみられた楽天も売られた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE