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欧州債:総じて下落、米国債に連れ安-米利上げ観測で

16日の欧州債市場では、ユーロ参加国の国債が総じて下落。減税やインフラ投資拡大を公約とするドナルド・トランプ氏の大統領選勝利で米金融当局による12月利上げがほぼ確実になったとの見方が広がり、これで下げた米国債に連れ安した。

  ロンドン時間午後4時現在、ドイツ10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.32%。14日には0.4%と、1月以来の高水準に達していた。同国債(ゼロクーポン、2026年8月償還)価格は0.112下げ96.939。

  クレディ・アグリコルCIBの金利戦略責任者、モヒト・クマール氏(ロンドン在勤)は、「純粋にバリュエーションの観点からすると、ドイツ国債はやや割高だった。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策を延長すると考えるなら、現在はやや安い」と語った。

  ただ、ドイツ10年物のブレークイーブン・レート上昇幅は、米10年物のそれに追いつかず、両レートの差は2016年以降最大に広がった。インフレ期待の指標とされる欧州の5年先スタートのインフレスワップ5年物フォワードレートは、ECBが資産購入プログラムを開始した2015年3月の水準をまだ下回っている。

  クマール氏は「欧州の国債に対する最近の大きな売り浴びせは米国の見通しによるものが主で、インフレに関しては欧州発ではない」とし、「欧州のインフレへの影響はせいぜい取るに足らない程度だろう」と発言した。

  ドイツ10年物ブレークイーブン・レートは1.06ポイント。米10年物ブレークイーブン・レートは1.87ポイント。両者の格差は10日に85bpと、終値ベースで15年2月以来の大きさを付けた。

Reality Check

原題:Europe Inflation Outlook Shows Limit to Trump-Led Stimulus Angst(抜粋)

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