コンテンツにスキップする

NY外為:ドルは対ユーロ続伸、米利上げ期待で8営業日連続高

更新日時

ニューヨーク時間16日の外国為替市場ではドルが対ユーロで続伸し、2012年以降で最長の連続高。ドナルド・トランプ氏が大統領選挙に勝利したことで生じたモメンタムに、米経済データが強さを増すとの予測が加わり、ドルへの買いにつながっている。

  ドル指数は2月以降の高水準に達した。セントルイス連銀のブラード総裁はトランプ政権の政策により、米経済が中期的に押し上げられる可能性はあると発言。歳出拡大や減税が成長とインフレを加速させ、政策金利の引き上げを米当局に迫るとの見方が8日以降のドル堅調の背景にある。

ドル急伸

  この日発表された10月の米鉱工業生産統計では製造業が2カ月連続で伸びたことが示され、市場が織り込む12月利上げの確率は94%に押し上げられた。ドルにはさらなる上昇余地があるとの見方がある一方、17日にイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が予定している議会証言を警戒する声もある。

  モントリオール銀行の外為戦略グローバル責任者、グレッグ・アンダーソン氏(ニューヨーク在勤)は、「ドル指数にはまだ2%ほどの上昇余地がある」と指摘。「15営業日で実現するとは必ずしも予想していないが、次回利上げのすぐ後になる12月16日にはユーロは1.05ドルを割り込んでいるだろう」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで0.3%高い1ユーロ=1.0691ドル。8営業日連続で上昇した。一時は昨年12月以来の高値となる1.0666ドルを付けた。ドルは対円で6月以来の高値を付けた後、現在は1ドル=109円06銭。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇した。

  米連邦準備制度理事会(FRB)の16日発表によると、10月の製造業生産指数は前月比0.2%上昇、伸び率は前月と同じだった。15日発表の10月小売売上高は0.8%増加し、9月は1%増に上方修正された。

  ブラード総裁は16日、米成長を支え得る政策として「生産性向上に向け的を絞ったインフラ整備の財政パッケージ」と、投資を促進するため企業利益の米国回帰を促す税制改革の2点を挙げた。そのような政策を取れば恐らく2018、19、20年に景気浮揚効果が表れるとの見方を示した。

  ジェフリーズ・グループ(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、ブラッド・べクテル氏は、「ここまで長い距離を猛スピードで駆け上がってきた」と振り返る。政策会合に向けてドルにはさらに上昇する可能性があるものの、「FOMCはそうした取引を若干鎮めようとするかもしれない。当局のハト派的な姿勢が市場から熱気を取り除く可能性は高い」と述べた。

原題:Dollar Posts Longest Winning Streak Since 2012 as Fed Hike Seen(抜粋)

(相場を更新し、第3段落を挿入、第6段落以降を加えます.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE