米政権移行チームに内紛か-NJ州知事のグループ排除との見方も

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  • トランプ氏の長女の夫クシュナー氏がクリスティー州知事と対立か
  • クリスティー氏に近いロジャース元下院議員が解任されたと関係者

Jared Kushner.

Photographer: Amanda Gordon/Bloomberg
Photographer: Amanda Gordon/Bloomberg

ドナルド・トランプ米次期大統領の政権移行チームでは、内紛で新政権の人選が妨げられているようだ。その根拠の一つが、トランプ氏の長女の夫、ジャレッド・クシュナー氏がクリスティー・ニュージャージー州知事のグループを排除しようとしているとの情報だ。

  こうした見方の背景となったのは、クリスティー氏が政権移行チームの国家安全保障分野のリーダーに起用したマイク・ロジャース元下院議員が15日、突然同チームを離れると表明したことだった。事情に詳しい2人の関係者が人事問題を理由に匿名を条件に明らかにしたところによれば、議員時代に下院情報特別委員長を務めていたロジャース氏の離脱はクリスティー氏とクシュナー氏の摩擦による実質的な解任だという。クリスティー氏は政権移行チームを率いていたが、11日に発表された新体制で降格となり、新たなリーダーにはマイク・ペンス次期副大統領が就いた。

  クリスティー氏はニュージャージー連邦地検検事正だった2004年、クシュナー氏の父親チャールズ・クシュナー氏を脱税と証人買収、違法選挙献金の罪で訴追請求。司法取引の結果、チャールズ氏は禁錮2年の量刑が科された。副大統領候補の選定時にも、クリスティー氏を副大統領候補から外すよう強く主張した1人が息子のクシュナー氏だったとみられている。

  クシュナー氏にコメントを求めたが返答はなかった。ただ政権移行チームの一部関係者は、クリスティー氏に近いメンバーが解任されたのはクシュナー氏の個人的な遺恨によるものではなく、移行作業が順調に進んでいなかったためか、トランプ氏の望む結果に至っていなかったためだと指摘した。

  11日に発表された政権移行チームの新体制では、クリスティー氏のほか、同氏側近の2人も降格。ニュージャージー州知事オフィスの首席補佐官だったリッチ・バッガー氏と、クリスティー氏の元法律パートナーで、政権移行チームの法務顧問を務めていたビル・パラトゥッチ氏だ。

原題:Trump Transition Slows as Kushner Said to Oust Christie Team (2)(抜粋)

(3段落目以降に背景などを追加して更新します.)
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