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米国債:反発、利回り上昇に行き過ぎ感-次期大統領の公約を懸念

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15日の米国債は反発。前日は利回りが年初来の高水準に押し上げられていた。この日はトランプ次期米政権が発足した後で実際にどの程度、財政支出を拡大できるのかを投資家は疑問視した。

President Obama Meets With President-Elect Donald Trump At The White House

トランプ次期米大統領

Photographer: Pete Marovich/Bloomberg

  相対力指数(RSI)はこの日低下。前日の指数からは10年債が売られ過ぎ、そのペースも速過ぎる可能性が示された。

Overdone?

  モルガン・スタンレーの世界金利戦略責任者、マシュー・ホーンバック氏は「コンセンサスは前向きな理由で変化した」と述べ、「トランプ次期大統領が選挙戦中から主張してきた公約の中でも特にインフラ支出と減税について、どの時期に、またどの程度実現できるのかについては懸念する向きもある」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2.22%。同年債価格(表面利率2%、2026年11月償還期限)は3/8上昇して98 1/32。

  10年債と同年限インフレ連動債(TIPS)の利回り差は2bp下げて1.86ポイントとなっている。

  10年債利回りのRSIは前日に83と、1990年代以来の高水準をつけた。同指数が70を上回ると、利回りの上昇が大き過ぎ、かつペースも速過ぎる可能性を示唆する。この日は78に低下した。

  RBSセキュリティーズの米州戦略責任者、ジョン・ブリッグス氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は「トランプ氏勝利後の反応を市場が見直した反動だ」と述べ、「財政支出計画だけでなくその他の政策についても具体的な数字や時期、有効性などについて詳細を待っており、今は値固めの時期だ」と続けた。

  この日CBOE/CBOT10年債ボラティリティ指数は低下した。前日までは4日続伸していた。投資家が次期政権をより明確に見極めようとしていたことが背景だ。

  ブルームバーグがまとめた金利先物動向によると、来月の米金融政策会合で利上げされる確率は約94%。11月11日時点では84%だった。

原題:Signs Are Flashing That Bond Rout Has Gone Too Far, Too Fast(抜粋)

(相場を更新し、第2段落を書き換え、第5段落以降を追加します.)
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