コンテンツにスキップする

NY外為:ドルが対円で続伸、109円台-米小売売上高が予想上回る

更新日時

ニューヨーク時間15日の外国為替市場ではドルが対円で続伸し、5カ月ぶり高値。先週の大統領選でドナルド・トランプ氏が勝利して以降のドル買いが続いている。

  前日まで4日続伸していたドル指数はこの日はもみ合い。米小売売上高が予想より強い数字となった。ボストン連銀のローゼングレン総裁は財政投入による景気刺激策が拡大されれば金融引き締めはペースを加速するだろうと述べた。次期米大統領が歳出拡大と減税を公約したことを受け、経済成長が加速し政策金利の引き上げを当局に促すとの見方が広がっている。

ドル上昇続く

  ドルは8日以降の上げが行き過ぎだとの見方から、一時は下げる場面もあった。対円で買われすぎの領域に入ったのは今年初めて。ゴールドマン・サックス・グループのゲーリー・コーン社長はドル高は輸入製品の競争力を高め、米製造業への脅威を強めていると警告した。

  シティグループのマクロ戦略・資産分散投資責任者ジェレミー・へイル氏(ロンドン在勤)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「財政投入による景気刺激を拡大する方向に進むのなら、ドルはなお大幅に上昇する可能性がある」と指摘。「財政による成長促進と金融引き締めという組み合わせはドルを強力に押し上げる可能性がある」と説明した。

BAUM COLUMN

ドル紙幣

resort: Lend freely at a penalty rate against good collateral. Photographer: Daniel Acker/Bloomberg News

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.7%高い1ドル=109円20銭。6月以来の高値に達した。対ユーロでは0.1%上昇の1ユーロ=1.0722ドル。対ユーロでのドル上昇は7営業日連続、2015年3月以来で最長となっている。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下した。

  この日の米商務省発表によると、10月の小売売上高は前月比0.8%増。前月は1%増に上方修正された。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値で10月は0.6%増だった。

  ブルームバーグがまとめたデータによると、金利先物市場が織り込む12月利上げの確率は94%。大統領選挙の投票日前日の80%から上昇している。ボストン連銀のローゼングレン総裁はこの日、11月FOMC会合では声明の文言が12月利上げの可能性が高いことを示唆する表現に変更されたため、政策決定に反対しなかったと述べた。リッチモンド連銀のラッカー総裁は14日、米財政政策が拡張的な方向に進めば利上げが必要になる公算が大きいと話した。

  ゴールドマンのコーン社長はCNBCとのインタビューで、ドル高は外国製自動車を国内で割安にするため、特に米自動車メーカーにとってやっかいな問題になるだろうと話した。

  UBSセキュリティーズ(ニューヨーク)のマクロストラテジスト、ジェフ・グリーンバーグ氏はさらなるドル高をトランプ次期大統領の政策に対する「漠然とした期待」ではなく、小売売上高のようなマクロ経済のファンダメンタルズが主導する場合はより持続性が高くなると指摘。「ドルがどこまで上昇できるか限度はある」と述べた。

原題:Dollar Extends Post-Election Advance Versus Yen on Retail Sales(抜粋)

(相場を更新し、第3段落を挿入、第6段落以降を加えます.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE