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新たな「恐怖指数」はドル、金融緩和でVIXは無意味に-BIS

ドルは市場の不安を測る新たな指標になりつつあると、国際決済銀行(BIS)の調査責任者シン・ヒョンソン氏が指摘した。

  ドル高は資金需要を減らす可能性があるとともに、リスク資産への投資意欲の低下を反映していると、同氏が15日公表のリポートで分析した。

  リポートは米大統領選挙でのドナルド・トランプ氏勝利後のドル上昇が、必ずしも市場の楽観を示す兆候とは言えないことを示唆している。実際、ドルはシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)に代わる新たな「恐怖指数」になりつつあるとシン氏は書いている。

  同氏は「リスクテーク意欲とレバレッジへの指標がVIXからドルに移った」とし、その点を考慮すると「ドル高による勝者はいないかもしれない」と続けた。

Dollar Is New VIX

  世界の中央銀行の緩和的金融政策が株式相場のボラティリティや信用スプレッドを圧縮した結果、VIXは将来の動きの予兆となる力を失った。同時に、世界の借り手と投資家がドルに向かった。

  世界のドル建て債務が増えたことからドル上昇はリスク資産への投資意欲を後退させ、そのための借り入れの需要も減らすとBISは分析している。

原題:Dollar Is New Fear Index as Easing Renders VIX Useless, BIS Says(抜粋)

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