コンテンツにスキップする

トランプ氏勝利後の意外な逃避先は中国市場-モビアス氏は一段と強気

  • 米大統領選後、人民元は通貨バスケットに対して上昇
  • 上海総合指数は強気相場入り、中国債券相場は安定

中国金融市場は米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利した後も、他の大半の市場と比べて底堅さを保っている。

  米大統領選の予想外の結果が先週明らかになってから、中国の株価指標である上海総合指数は強気相場入りし、人民元は対ドルで7年ぶり安値を付けたものの、通貨バスケットに対しては上昇している。中国の10年物ソブリン債利回りは9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇したが、利回りの上げ幅は米10年債の36bpに比べて小さい。

  中国がトランプ氏の選挙運動で標的とされていたことを考慮すれば、その底堅さは注目に値する。同氏は中国に為替操作国のレッテルを貼り、中国製品に輸入関税を課すと脅している。ピクテ・アセット・マネジメントはトランプ次期大統領のプランは米中間に貿易戦争を引き起こす恐れがあると指摘しているが、マーク・モビアス氏は中国当局が市場開放を加速する可能性があるとして、中国株に対する強気姿勢を強めている。

  テンプルトン・エマージング・マーケッツ・グループの執行会長を務めるモビアス氏はドバイから電話取材に応じ、「トランプ氏が中国の一段の市場開放を促すという意味で、中国についてより前向きになっている」と指摘。「同氏が保護主義的政策を策定するとの懸念はあるが、実際にそうなるとは思わない。トランプ氏は中国との交渉に際し、よりビジネスライクかつ現実路線で臨むだろう」と述べた。

Shanghai Rally

  トランプ氏の勝利以来、上海総合指数は2%上昇し、10カ月ぶり高値水準で取引されている。同指数はドル建てではブルームバーグが調査している米国以外の主要市場で最も大きな上げ。MSCI新興市場指数は6.9%下落している。

  人民元は対ドルで1.1%下落しているが、主要30通貨のうちポンドとルピーを除く全ての通貨に対して上昇。中国の10年物ソブリン債と同年限の米国債との利回り格差は10カ月ぶりの低水準近辺。

Yuan Resilience

原題:Mobius Bullish as China Becomes an Unlikely Haven From Trump (2)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE