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中国人民銀に新たな頭痛の種、トランプ氏勝利で米国の出方読みにくく

  • 最大45%の輸入関税発言は、中国経済の安定と貿易関係に影落とす
  • 資本勘定の開放や元の国際化など中長期的な計画にも不透明感漂う

中国人民銀行(中央銀行)は国内の債務問題への対応や景気下支えに追われているが、それでも難題が不足しているかのようだ。米大統領選でドナルド・トランプ氏が勝利したことで人民銀の周小川総裁にとっては米国の政策見通しをめぐる複雑さがさらに増すことになった。

  トランプ次期米大統領が示唆した中国製品に最大45%の輸入関税を課すとの考えは、中国経済の安定化と両国の貿易関係に影を落とす格好となっている。スタンダードチャータードは米国の保護主義が人民元の世界的な利用を促すとの見方を示す一方、UBSグループは関税を導入すれば一段の元安容認へと人民銀を後押しする可能性があると指摘する。

  資本勘定の開放や人民元の国際化など中長期的な計画にも不透明感が漂い、これはトランプ氏が公約を果たすかどうかに左右される。

  マッコーリー・セキュリティーズの中国経済担当責任者、胡偉俊氏(香港在勤)はリポートで、トランプ氏の中国へのインパクトをめぐる「強い不確実性」で人民銀の金融政策運営はより難しさを増し、中立を維持するのがより困難になると指摘。「単なる選挙中のレトリックではなく実際の政策がどのようなものになるのかを伝えるのは難しい」と記した。

原題:China Central Bank Has Trump Headache Amid U.S. Policy Flux (1)(抜粋)

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