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トランプ氏と財政タカ派、共和党団結の陰に透けて見える対立の構図

  • 次期大統領は減税に加えインフラ投資、給付金制度保護を公約
  • ライアン下院議長ら財政タカ派は歳出削減を伴った減税実施を希求

米大統領選でドナルド・トランプ氏が予想外の勝利を収め、その余韻に浸る共和党は、ホワイトハウスと上下両院を制した自分たちが何を成し遂げることができるかに考えを巡らせ、歓喜した。

  だが、公の場で演出された団結の陰には、鮮明な相違が透けて見える。ライアン下院議長は大幅な歳出削減を伴った形での減税実施を望む財政タカ派だ。トランプ氏も減税を訴えて当選を果たしたが、数十億ドルに上るインフラ投資計画を掲げるとともに、社会保障制度やメディケア(高齢者向け医療保険制度)など給付金制度を守ると公約してきた。

  トランプ次期大統領が10日、ライアン議長、マコネル共和党上院院内総務とそれぞれ会談した際には、こうした違いは言及されないままだった。しかし最終的には、どちらか一方が譲歩せざるを得ず、トランプ氏が歳出計画と減税案の規模をより小さめにするか、議会の財政タカ派が新たな支出への反対を和らげる必要がある。

  迫り来る対立の兆しは既にある。トランプ氏との会談の翌日、マコネル院内総務は記者団に対し、「政府の歳出プログラムは経済成長をめぐる根本的な問題の解決にはならない公算が大きい」と語り、次期大統領の歳出計画に冷水を浴びせた。

  これに対し、トランプ氏が9日の勝利演説で唯一言及した政策提案はインフラ投資計画だった。同氏は「われわれはスラム街の状況を是正し、ハイウエーや橋、トンネル、空港、学校、病院を再建する。インフラ再建を図るもので、それは最優先事項となる。再建に伴い何百万人もの人々を職に就かせる」と語った。

原題:Behind GOP Unity, Trump Plans May Be Stymied by Fiscal Hawks (1)(抜粋)

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