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ドル・円が反落、米金利上昇や株高の一服で-一時108円台割れも

更新日時
  • 一時107円80銭まで下落、前日の海外市場では108円54銭と6月来高値
  • 米金利上昇の影響で米株価の上昇が抑制され始めている-大和証

15日の東京外国為替市場ではドル・円相場が反落。前日の海外市場で米金利上昇を背景に一段とドル高が進んだ流れを引き継いで始まったが、米金利が低下に転じたことや日米株の上昇一服などを背景に伸び悩み、1ドル=108円台を割り込む場面があった。

  午後3時20分現在のドル・円相場は前日比0.3%安の108円15銭。早朝に付けた108円43銭から一時107円80銭まで下げた。午後は108円台に戻している。前日の海外市場では一時108円54銭と、6月3日以来の水準までドル高・円安が進んだ。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は同時刻現在、0.1%安の1236.52。前日には1241.04と2月3日以来の水準まで上昇した。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部・戦略トレーディング課の池島俊太郎課長は、ドル・円相場について「テクニカルにも年初安値からのトレンドチャネルの上限に迫ったことで利益確定の動きが出やすいこと、米長期金利が2.3%を付けていったん達成感が出たこと、日銀短観の想定レート107円92銭を超えてきて輸出企業の売りが出やすいことも上値を抑えている」と指摘。ただ、「トランプラリーが終わったかと言うとそういうわけでもないため、押し目買いの動きは続きそうだ」と語った。

  15日の東京株式市場では、日経平均株価は4営業日ぶりに小反落。前日比4円47銭安の1万7668円15銭で取引を終えた。一方、時間外取引で米10年債利回りは一時8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.18%を付けた。

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ドル紙幣

Michael Smith

  14日の米国市場では、金利上昇を受けて、ドルが続伸。一方、米国債市場で10年債利回りは年初来最高を更新し、11bp上昇の2.26%で引けた。一時2.3%まで上昇する場面もあった。S&P500種株価指数は前日比ほぼ変わらずの2164.20。

  大和証券の亀岡裕次チーフ為替アナリストは、「米金利上昇の影響で、S&P500種やナスダックなど米株価の上昇が抑制され始めている」と説明。「米期待インフレ率を示すブレーク・イーブン・インフレ-ション・レート(BEI)は5年、10年で若干下がってきている。リスクオンの円安も止まる兆しが出ている」と語った。

  米リッチモンド連銀のラッカー総裁は14日、米財政政策が緩めば利上げが必要になる公算が大きいが、トランプ次期政権の政策転換の可能性を見込んで米金融当局が対応するのは時期尚早との認識を示した。

  米国では15日、連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長、ボストン連銀のローゼングレン総裁、ダラス連銀のカプラン総裁がいずれも講演する予定。

  外為どっとコム総研の神田卓也取締役調査部長は、「米国ではトランプノミクスへの期待感が出てきているので、その辺がドルを押し上げていく流れというのは大きく変わらない」としながらも、「今の期待に関しては先行し過ぎの部分が否めない。101円台から108円台までわずか数営業日で切り返してきたスピード違反的な動きなので調整がいったん入るのはしかるべき」と指摘。「利上げすれば出尽くし感がある程度出るだろうが、12月までは季節的にもドルが買われやすい時期」と見込んでいる。

RSI(相対力)指数

  中国人民銀行は15日、人民元の中心レートを前日の中心レートに比べて0.3%引き下げ、1ドル=6.8495元に設定した。2008年12月以来の低水準。大和証の亀岡氏は、「ドル高が人民元安につながっている」と言う。

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