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フィデリティで1000億ドル運用のオニール氏:金利急騰は行き過ぎか

  • トランプ氏の公約の完全実施は難しい
  • 今から1年後に金利が著しく上昇している状況は予想せず

フィデリティ・インベストメンツで約1000億ドル(約10兆8000億円)相当の債券運用に携わるフォード・オニール氏は、ドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利以降に債券利回りが急上昇しているのは理にかなっていないだろうと述べた。

  市場ではトランプ氏が課題に挙げた歳出増加と減税が完全に実施され、成長加速やインフレ高進、財政赤字拡大につながると受け止められている。オニール氏は11日にボストンのオフィスでインタビューに応じ、市場の見方に懐疑的だと述べ「全ては臆測に基づいている」と指摘。「市場は成長に関する朗報に目が向いているが、こうしたプログラムの成立がどれほど難しいかや貿易の制限などのマイナス要因は視野に入っていない」と語った。

  トランプ氏の一部選挙公約の影響をトレーダーらが見極める中、米国債利回りは2013年の「テーパー・タントラム」以降で最大の上昇を見せている。トランプ氏は広範な個人減税や法人税の35%から15%への引き下げ、米国のインフラ再構築に約5000億ー1兆ドルを投じる考えを表明している。このレンジの下限で見積もった場合、米国の債務は5兆3000億ドル増加すると超党派団体、責任ある連邦予算委員会は試算している。

  「フィデリティ・トータル・ボンド・ファンド」(運用資産260億ドル)の運用担当者の1人であるオニール氏は、債券利回りの上昇を抑制し得る少なくとも3つの要因として、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の極めて緩やかな利上げ方針や、共和党支配の議会が財政赤字を伝統的に回避してきた点、最近の利回り急上昇の機会に注目する海外投資家の米国債投資を挙げた。

  オニール氏は「金利に上昇圧力はかかるだろうが、今から1年後に金利が著しく上昇している状況は予想しない」と述べた。

  米10年債利回りは14日に一時2.21%を付けた。大統領選投票日の8日は1.86%だった。

Ford O'Neil

Ford O’Neil

Source: Fidelity Investments


原題:Fidelity’s $100 Billion Manager Says Rate Spike May Be Overdone(抜粋)

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