コンテンツにスキップする

TOPIXは7カ月ぶり高値、決算好感のメガバンク上げ-金利高も

更新日時
  • ドル・円は5カ月ぶりの1ドル=108円台、東京市場では円安鈍る
  • 紙パが下落率トップ業種、北越紀州紙は業績計画を下方修正

15日の東京株式相場はTOPIXが小幅に4営業日続伸し、およそ7カ月ぶりの高値を更新。米国のトランプ次期政権の景気拡大策への期待が強い中、一部アナリストが決算健闘と評価したメガバンク3行を中心に銀行株が高い。倉庫や医薬品、保険株も堅調。

  半面、業績計画を減額した北越紀州製紙などパルプ・紙株は業種別下落率のトップで、陸運やサービスなど内需株の一部、海運株などは安く、株価指数の上値を抑制した。

  TOPIXの終値は前日比2.98ポイント(0.2%)高の1402.98と4月22日以来の高値。日経平均株価は4円47銭(0.03%)安の1万7668円15銭と、小幅ながら4日ぶりに反落。

  シンガポール拠点のヘッジファンドであるヴィレッジ・キャピタルの高松一郎最高投資責任者 (CIO)は、トランプ次期米大統領への期待感を背景とした「初動のポジション調整は一巡しつつある」と指摘。今後は米長期金利が一段高となるか、円安がさらに進むかどうか、「時間をかけて見極める段階に移行する」との認識を示した。

Tokyo Stock Exchange and Stock Boards As Japan Shares Dip With Banks As Volatility Returns to Markets

東証ロゴ

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  米国長期金利の上昇を背景に、前日の海外市場でドル・円が約5カ月ぶりに1ドル=108円台のドル高・円安水準に振れたことを好感し、きょうの日本株は小幅高で開始。ただし、直近で急上昇した反動への警戒から目先の損益を確定する売りも広がり、その後のTOPIX、日経平均とも前日終値を挟んでもみ合う展開が続いた。

  きょうの東京市場のドル・円も方向感に乏しく、早朝の1ドル=108円40銭台から午前10時前には107円80銭まで円が強含んだが、午後は108円台前半で取引された。東洋証券の檜和田浩昭シニアストラテジストは、「7月の円安値107円49銭を超えて予想以上のスピードで円安が進んだため、変動の激しさが懸念された」と言う。

  また、国内企業の決算発表もほぼ終了、全体として今期の利益見通しがやや下振れていることも上値を重くさせる一因になった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の15日の集計によると、東証1部3月期決算企業(除く金融、1292社)の4-9月期経常利益は、前年同期比12%減だった。16年度通期計画は前期比2.5%減。通期は9月末時点の予想から0.6%ポイントの下方修正となっている。

  業種別で終日強さを見せたのは銀行株だ。14日に発表した7-9月期決算によると、3メガグループの純利益合計は前年同期比5.1%増の7021億円となった。野村証券では、三菱UFJフィナンシャル・グループについて「厳しい環境下で国際・法人部門が健闘し、好印象」と指摘した。一方、下落率トップは紙パ。北越紀州紙は14日、洋紙市況の低迷や上期販売数量の低調を理由に17年3月期の営業利益計画を130億円から105億円に下方修正した。

  東証1部の売買高は24億9486万株、売買代金は前日比2.1%減少の2兆5886億円。値上がり銘柄数は809、値下がりは1039。時価総額・流動性別指数をみると、上位のコア30やラージ70がプラスだった半面、ミッド400やスモールがマイナスだった。

relates to TOPIXは7カ月ぶり高値、決算好感のメガバンク上げ-金利高も
  • 東証1部33業種は銀行や倉庫・運輸、医薬品、鉱業、石油・石炭製品、保険、精密機器、鉄鋼、輸送用機器、電気・ガスなど21業種が上昇。パルプ・紙や海運、陸運、空運、サービス、化学、非鉄金属、ゴム製品など12業種は下落。
  • 売買代金上位ではMUFGや三井住友フィナンシャルグループ、富士重工業、東京海上ホールディングス、富士重工業、住友不動産、ガンホー・オンライン・エンターテイメント、りそなホールディングス、アステラス製薬が高い。MSCI指数に新規採用されたディー・エヌ・エーも上げた。半面、ソニーやスズキ、JR東海、T&Dホールディングス、SUMCO、良品計画、電通、日本郵船は安い。
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE