米ゴールドマン・サックス・グループの元パートナー、スティーブン・ムニューチン氏がトランプ次期米大統領の政権移行チームから財務長官に推薦された。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。現在はトランプ氏の最終的な決断を待っている段階だという。

  ムニューチン氏は選挙戦でトランプ陣営の全米財務責任者を務め、財務長官候補として有力視されてきた。トランプ氏は選挙戦を共に戦った側近に対しては忠義に応える形ですでに政権内の要職に選出している。ムニューチン氏(53)は多くのウォール街関係者がトランプ氏から距離を置く中で同陣営に加わり、当選に力を尽くした。

スティーブン・ムニューチン氏
スティーブン・ムニューチン氏
Photographer: Jason Merritt/Getty Images for BWR

  同氏はトランプ氏が選挙戦で非難していたいわばエリートクラブで出世の階段を上ってきた人物。エール大学では秘密結社スカル・アンド・ボーンズに入会し、ゴールドマン入り後は父親同様にパートナーに昇格。ヘッジファンドを運用し、著名投資家ジョージ・ソロス氏の下で働いた経歴もある。経営破綻した銀行インディマックを資産家ジョン・ポールソン氏と共に買収し、ワンウエストに社名変更。担保差し押さえをめぐって住宅ローンの借り手から抗議を受けたが、結局は相当の利益を生み出し、昨年CITグループに34億ドル(現在の為替レートで約3690億円)で同事業を売却した。

  ムニューチン氏はヘッジファンドのデューン・キャピタル・マネジメントの共同創業者。同氏は14日にトランプ・タワーを訪れたのが目撃されている。記者団に訪問理由を問われると「今週は政権移行を手助けするためにやってきた。やるべきことは多い」と答えた。財務長官のポストに関するコメントは現時点で得られていない。

  同氏の起用が決まれば、ゴールドマン元幹部が財務長官に就任するのは1990年代半ば以降で3人目となる。ロバート・ルービン氏はクリントン政権で、ヘンリー・ポールソン氏はジョージ・W・ブッシュ政権でそれぞれ財務長官を務めた。

原題:Mnuchin Said to Be Top Treasury Pick Among Trump’s Advisers (2)(抜粋)

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