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トランプ氏当選で休暇が消えた-東南ア株トレーダー、相場くぎ付け

  • インドネシア、フィリピンは全世界でも最低ランクのパフォーマンス
  • 資金流出、しばらく続く公算-サムスン・アセット

米大統領選がドナルド・トランプ氏の勝利という大番狂わせで終わった後、東南アジア市場は予想外の急降下に見舞われた。状況があまりに不安定なため、アラン・リチャードソン氏はバカンスの計画を取りやめにせざるを得なかった。

MANILA: Inside The Phillipine Stock Exchange As Election Jitters Send Investors To Sidelines

フィリピン証取のトレーダー

Photographer: Taylor Weidman/Bloomberg

  香港のサムスン・アセット・マネジメントで投資マネジャーを務めるリチャードソン氏は、「今年は踏んだり蹴ったりの一年だ」とこぼし、「ボラティリティが高いため今年は先手を打つのが極めて難しかった。休暇を取るなどというぜいたくはない」と述べた。同氏のアセアン株式ファンドの年初来リターンは18%で、同種のファンド87%よりも好成績だ。

真っ逆さま

  11月8日のトランプ氏当選の衝撃が新興市場に広がって以来、インドネシアとマレーシア、フィリピン、タイの株式市場からは合計で少なくとも9億1600万ドル(約990億円)の資金が流出した。中南米を除く全世界の市場ではインドネシア、フィリピンが最悪に近いパフォーマンスに沈むなど、東南アジア市場はとりわけ大きな衝撃をこうむり、年初来の上げ幅の大半を失った。

  リチャードソン氏は「今年これまでに流入した資金の巻き戻しが起きている」と指摘。「市場はトランプ氏の勝利を予期していなかった。投資家の過半数はポートフォリオを調整せざるを得ず、これがしばらく続くだろう」と述べた。

  先週末と14日の過去2営業日の下げ幅はインドネシアのジャカルタ総合指数の6.1%を筆頭に、フィリピン総合指数が4.3%、タイSET指数が3%、FTSEブルサ・マレーシアKLCI指数が2.2%それぞれ下げた。年初来ではジャカルタ総合指数が11%高、タイSET指数が14%高に上げ幅を縮小した一方、フィリピンは1.2%安とマイナスに転落。マレーシアも4.5%安に落ち込んだ。

原題:Trump Rout Means No Holiday, Weekends at Work for Asia Investors(抜粋)

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