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NY外為:ドル急伸、年初来の下げ縮小-さらに上昇余地との予測

更新日時

14日のニューヨーク外国為替市場ではドルが急伸。トランプ次期米政権の下で財政支出が拡大し、経済成長とインフレが押し上げられ、政策金利の引き上げにつながるとの見方を背景に、ドル指数は2月以来の高水準に達した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は4営業日続伸。5年ぶりの大幅上昇となった先週の流れを引き継いだ。1月に発足する次期米政権の主要閣僚人事が少しずつ明らかになっている。米国債市場では30年債利回りが一時、1月以降で初めて3%を突破した。

ドル急伸

  ドイツ銀行の外為調査グローバル共同責任者、アラン・ラスキン氏(ニューヨーク在勤)は、「ドルには少なくともあと5%の上昇余地がありそうだ」と顧客へのリポートで指摘。「すでに完全雇用の状態にある中で、リフレ方向の財政政策が講じられる可能性が高い。これを相殺するディスインフレ方向の現象としてドル高は極めて重要な役割を担う可能性がある」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在のブルームバーグ・ドル・スポット指数は約0.7%上昇。ドルは対円で1.6%高い1ドル=108円42銭。対ユーロでは1.1%上昇の1ユーロ=1.0740ドル。

Stock of Japanese Yen and US Dollars Ahead of British EU Referendum Vote

ドルと円の紙幣

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  トランプ次期米大統領は道路や橋、空港などのインフラ事業に10年間で5000億ドルから1兆ドルを費やすと公約している。数百万人規模の雇用を創出し、経済成長率を2倍にすると勝利演説で言明した。

  シティのG10外為戦略のグローバル責任者、スティーブン・イングランダー氏はドルについて「上昇の可能性は高い」とブルームバーグテレビジョンとのインタビューで話した。

  高利回り通貨が堅調に推移する中で、円は対ドルで5カ月ぶり安値に下落。日本の7-9月国内総生産(GDP)が予想よりも強かったことから、世界経済の成長が上向くとの観測が広がり、逃避先としての円の需要が後退した。

  ブルームバーグがまとめた金利先物データによると、市場が織り込む12月の米利上げ確率は90%を超えた。1週間前は80%だった。

  ブルーベイ・アセット・マネジメントのパートナー兼マネーマネジャーのマーク・ダウディング氏(ロンドン在勤)は、「2017年には、われわれが2週間前に予想していたよりも多くの利上げが必要になるだろう」と述べた。
  
原題:Dollar Erases 2016 Loss as Deutsche Bank Says Advance Has Legs(抜粋)

(相場を更新し、第5段落以降を加えます.)
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