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強気派の代表はゴールドマンと魔法使い-トランプ政権下の米国株

  • スナイダー氏率いるゴールドマンのチームは法人税改革に注目
  • JPモルガンのコラノビック氏は選挙後の投資家の熱狂に驚き

米国のトランプ次期政権が米国株にとって好ましいと考えるのは誰だろう。ゴールドマン・サックス・グループのチーム、それに魔法使いとも称されるJPモルガン・チェースのストラテジストの2者が強気派の代表だ。

  ゴールドマンの株式ストラテジスト、ベンジャミン・スナイダー氏率いるチームは米企業の財務パフォーマンスの大きな追い風として法人税改革の可能性に注目。実効法人税率1ポイントの変更は、S&P500種株価指数構成企業の2017年1株利益の約1.50ドルに相当する」と指摘している。

  実効税率が現行の26%から20%に引き下げられれば、1株利益見通しは8%押し上げられ125ドルになるという。前年同期の比較では20%の伸び率となり、現在の見通しの倍だ。

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   ゴールドマンはまた、トランプ政権下での税制政策に関連して自社株買い戻しも増えるとみており、これも米国株にとってのプラス材料だとしている。

  トランプ政権は米国の株価にマイナスに働くとのこれまでの圧倒的なコンセンサスに長く異を唱えてきたのは、JPモルガンのクオンツ・デリバティブ戦略グローバル責任者マーコ・コラノビック氏だ。15年の中国人民元切り下げに関連し予言するかのような見通しを示した同氏は、トールキンの長編小説「指輪物語」に登場する魔法使い「ガンダルフ」のようだとの評価も受けている。

  コラノビック氏は「トランプ大統領」について以前引用されたリスクはしばしば誇張されていたと説明しながらも、米大統領選挙後に見られる投資家の熱狂の大きさには驚いており、こうしたリスクは現在、「低下ではなく高まっている公算が大きい」とコメント。

  「トランプ氏の勝利は中期的に米国株にはプラスだと考えているが、まだ困難な状況を完全に脱したわけではない」と分析し、同氏勝利で強まる長期的トレンドは「完全なリスクオン」や「タカ派的な米連邦準備制度」に基づく取引というより「慎重ながらも楽観的なリフレ」だと論じた。

原題:Goldman and ’Gandalf’ Are Bullish on U.S. Stocks Under Trump(抜粋)

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