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ブルックフィールド:現金保有拡大、8年にわたる強気相場後を見据え

  • 同社の現金は9月末時点で43億7000万ドル、年初来で約58%増
  • バークシャーやフェアファックスなども現金比率高める

カナダ最大の代替資産運用会社ブルックフィールド・アセット・マネジメントは一部資産売却と銀行融資の返済を進めている。株式・債券相場は8年にわたる強気相場で高値近くとなっており、ウォーレン・バフェット氏やプレム・ワトサ氏などの投資家も現金保有を拡大している。

  ブルックフィールドのブルース・フラット最高経営責任者(CEO)は11日の株主への書簡で、「特に金融事故が起きたような場合には現金が極めて貴重になる」と指摘。「ここ8年間と比べて現金がより貴重となる状況に近づいているように感じているのは確かだ。こうしたあらゆる理由からバランスシートの現金化を続けている」と説明した。

  ブルックフィールドによると、同社の現金および現金同等物は今年に入り58%近く増加し、9月末時点で43億7000万ドル(約4700億円)に達した。その結果、目先の業績の伸びは資金を運用に回した場合よりやや低くなるかもしれないが、長期的には市場の転換期に流動資産を持つ利点が、短期的なマイナスを補って余りある、とフラット氏はみている。同社の運用資産は約2500億ドル。

  同社に先立ち、他の大口投資家も現金のポジションを増やしている。バフェット氏率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイの現金保有額は9月30日時点で約850億ドルと過去最大。ワトサ氏率いるカナダの保険・投資会社フェアファックス・ファイナンシャル・ホールディングスは、米大統領選を含む世界的な不確実性を理由に、保有する長期の米国債の90%程度を売却したと発表していた。

  ただ、フラット氏は電話会議で、大きな混乱に陥っている一部の地域を除いて信用市場は優良企業に対してオープンだとして、具体的な懸念は何もないと語った。

原題:Brookfield CEO Says Cash Is King After 8-Year Bull Market (2)(抜粋)

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