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債券トレーダー、年間報酬が2012年以来初めて増加へ-オプションズ

  • 債券部門では年末賞与が総報酬を押し上げへ
  • トランプ氏勝利後のボラティリティも追い風の見込み

世界の債券トレーダーは今年、年間の報酬が2012年以来初めて増える見込みだ。政治的なイベントで取引が急増し報酬増につながったと、人材紹介会社のオプションズ・グループが分析した。

  同社の年次リポートによると、債券・通貨・商品と派生商品を扱うトレーダーとセールス担当者全体の今年の報酬はボーナスを含め、前年比で3%増える見込み。昨年は4%減だった。

  金融危機以降、報酬は銀行のコスト削減努力の標的になっている。債券トレーディング収入は投資銀行の収益で伝統的に最大の原動力であり続けたが、規制強化と低ボラティリティで低迷した。しかし6月の英国民投票で予想外の欧州連合(EU)離脱が選択されたことで国債と外為市場が混乱し、顧客活動が活発化した。

  オプションズ・グループのマイケル・カープ最高経営責任者(CEO)は「英EU離脱選択が市場のボラティリティを創り出し、世界的に債券取引が急増した。顧客の活動が活発になると銀行の収入は増え、これが報酬に流れ込む」と話した。

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  一方、株式のトレーダーとセールス担当者および投資銀行のバンカーは今年、12年以来で初めての報酬減に見舞われる見通し。新規発行が減ったことが響くという。

  株式業務に携わる従業員の報酬は全体で今年9%減(昨年は8%増)になる見込み。現物株担当者は13%減、デリバティブ(金融派生商品)は7%減、プライムファイナンスは4%減と予想されている。

  投資銀バンカーは6%減(昨年5%増)。一方、プライベート・ウェルスマネジメント担当部署では5%増と昨年の6%増に続く報酬増を確保しそうだ。

  リポートは10月31日までのデータに基づき、金融サービス業界の従業員6000人の調査や求職者、求人主との対話での情報からまとめた。結果は米国の5大投資銀行のトレンドを示すものだという。

  米大統領選挙でのドナルド・トランプ氏の予想外の勝利はさまざまな資産クラスの市場を揺さぶったほか、新たな不透明要因を生み出した。これが10-12月の金融機関業績に恐らく追い風となるだろうとカープ氏は付け加えた。

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原題:Bond Traders Get First Pay Bump Since 2012, Options Group Says(抜粋)

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