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債券市場から122兆円消失-トランプ氏が「ゲームチェンジャー」

  • 12月の米利上げに道が開かれるとコモンウェルス銀行
  • 米30年国債利回りは週間ベースで2009年1月以降で最大の上昇

世界の債券市場は今週、1兆1400億ドル(約122兆円)を失った。次期米大統領に選ばれたドナルド・トランプ氏の掲げる政策が歳出を拡大させ、インフレ加速を引き起こすとみられていることが影響した。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチのデータによると、世界の2万4000を超える債券に連動するグローバル・ブロード・マーケット指数の時価総額は10日に4500億ドル減少。同時価総額は4日連続で減り、今週の減少幅は1兆1400億ドルに達した。週間ベースで1兆ドルを超える減少はこの20年間で2回目にすぎない。

  同指数の時価総額が48兆1000億ドルに落ち込む一方で、世界株式市場の時価総額はこの間、1兆3000億ドル増えた。

  年限の短い債券に比べてインフレ期待により敏感な米30年国債の利回りは週間ベースで、2009年1月以降で最大の上昇となった。

  コモンウェルス銀行の債券調査責任者、アダム・ドナルドソン氏(シドニー在勤)は「トランプ氏の今回の選挙を、われわれはゲームチェンジャーだとみている」と指摘。「財政拡大とインフレ政策の方向への強力なバイアスは、最近数年の停滞を完全に変えるものだ。米金融当局の12月利上げに道を開くだけでなく、17年と18年の利上げペースも従来予想されていたより加速するだろう」と述べた。  

原題:Bonds Tumble by $1 Trillion This Week as Trump Seen Game Changer(抜粋)

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