コンテンツにスキップする

鉄鉱石価格上昇はリスクにさらされている-底入れ後ほぼ2倍に上昇で

  • キャピタル・エコノミクス:供給拡大で45ドルへの下落予想
  • 75ドル近辺への上昇は「行き過ぎ」:ベイン氏

今年の商品価格上昇をけん引した鉄鉱石が下落に向かう可能性がある。底入れ以降ほぼ2倍に上昇した鉄鉱石価格に対しては、オーストラリアとブラジルからの供給拡大で圧力が強まる一方、中国の需要には逆風が吹いているとの見方を、キャピタル・エコノミクスが示した。

  同社の商品エコノミスト、キャロライン・ベイン氏(ロンドン在勤)は電子メールで、2年ぶりの高値である1トン=75ドル近辺への上昇について「行き過ぎと考えている」と指摘。「中国当局は不動産市場の過熱を抑制する取り組みを強化しており、先の刺激策の影響も薄れるだろう」と述べた。

  世界最大の消費国である中国の経済成長がてこ入れされ、不動産市場が過熱したため、当局は行き過ぎた上昇に歯止めをかけようとしている。そうした中で鉄鉱石は値上がりしている。中国での投機の拡大と、今週の米大統領選挙でのドナルド・トランプ氏勝利を投資家らが強材料とみたことが価格上昇を下支えしている。サクデン・フィナンシャルによれば、選挙後、リスク資産が大幅に上昇している。

  ベイン氏は「豪州とブラジルの生産会社が増産を続けるため、鉄鉱石価格は向こう数カ月間に下落し、来年はさらに下げると予想している。当社の来年末の見通しは1トン=45ドルだ」と述べた。

原題:Iron Ore’s Trumped Up Gains Seen at Risk After Near-Doubling (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE