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【個別銘柄】MUFG大幅続伸、日東電と協和キリンも高い、楽天下落

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11日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306):前日比9%高の607.9円。クレディ・スイス証券は、トランプ次期大統領の下で予想される金融規制緩和と景気刺激策は、銀行セクターのなかでも傘下にユニオン・バンク、持分法関連会社にモルガン・スタンレーを持つMUFGに最も恩恵との見方を示した。景気刺激策は米国の長短金利差の拡大につながり、ドルを現地調達する同社の収益にプラスとも指摘した。

  日東電工(6988):6.8%高の7755円。肝硬変を対象に治験を進めている開発製剤「ND-L02-s0201」について、開発・製品化する権利を米ブリストル・マイヤーズ スクイプに供与すると発表した。ブリストルから1億ドル(約106億円)の契約金を受け取るほか、マイルストーンやロイヤルティーなども得る。アドバンスト・リサーチの黒澤真アナリストは、意外に早く提携先が決まった印象でポジティブ、相手先としても不足はないと述べた。

  協和発酵キリン(4151):6.6%高の1691円。英アストラゼネカのソリオCEOは10日、四半期決算の電話会議で、慢性閉塞性肺疾患(COPD)薬「ベンラリズマブ」の承認申請を欧米で第4四半期(10-12月)に予定していることを明らかにした。ベンラリズマブは協和キリンの抗体を活性化する独自技術「ポテリジェント」を用い開発された抗体医薬品で、COPDなどへの適用を目指している。

  SUMCO(3436):4.5%高の1192円。2016年12月期営業利益計画は前期比58%減の125億円と10日に発表。市場予想109億円を上回った。会社側は、10-12月期の半導体シリコンウエハーは顧客の購買意欲が旺盛で例年のような在庫調整の可能性は低いとした。 SMBC日興証券では、300ミリウエハーの値戻し実現の可能性が高まった点はポジティブに評価できるとした。

  トレンドマイクロ(4704):7.7%高の3855円。10日に発表した1-9月期営業利益は前年同期比5.8%減の227億円だった。野村証券では、このうち7-9月期が86億円と市場予想70億円を上回ったのはポジティブサプライズだと指摘。買収したティッピングポイント事業の損益が予想以上に改善している上、現地通貨ベースのセキュリティー需要が好調なことも評価した。会社側は発行済み株式総数の0.73%、金額で40億円を上限に自己株を取得することも発表した。

  アマダホールディングス(6113):5.2%高の1214円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、10日午後2時に発表された17年3月期業績計画の下方修正は予想以上だったが、株価は発表後に上げ幅を縮めたうえ、説明会で受注の回復傾向が示されたことから、当面の悪材料は出尽くしたとの見方を示した。

  沢井製薬(4555):3.6%安の6170円。17年3月期営業利益計画を250億円から前期比1.4%増の235億円に下方修正すると10日に発表。市場予想256億円を下回った。クレディ・スイス証券では、ジェネリック業界の厳しい環境を表しており、印象はネガティブとした。

  ネクソン(3659):4.7%高の1757円。10日に発表した1-9月期営業利益は、対韓国ウォンや中国元などで進んだ円高による減収が響き前年同期比36%減の334億円。ただ第2四半期時点で示していたレンジ上限300億円を上回った。

  太平洋セメント(5233):9.8%高の348円。10日に発表した4-9月期営業利益は主力のセメントのほか、建材・建築土木の減少から前年同期比15%減の215億円だった。ただ、4-6月期実績を引いた7-9月期は前年同期比18%増の162億円に増加した。

  楽天(4755):5.6%安の1130円。7-9月期営業利益(IFRS)は前年同期比4.5%減の264億円と10日に発表。クレディ・スイス証券では、証券やその他インターネット事業が低調で同証予想の300億円を下回ったとしたうえで、前年同期比減益の四半期が続きややネガティブな印象だとした。

  サンドラッグ(9989):10%安の7030円。10日発表の4-9月期営業利益は前年同期比1.6%増の164億円と、計画171億円を下回った。天候不順やインバウンド関連商品の売り上げ鈍化などで、ドラッグストア事業の既存店売上高は前年同期を若干下回った。SMBC日興証券では、ディスカウント事業の子会社ダイレックスの成長鈍化も背景にあると指摘。単体のトップラインの大幅拡大も見込みにくく、全体としての成長性は低下する局面だとの認識を示した。

  パイオニア(6773):8.4%安の228円。10日発表の4-9月期営業利益は前年同期比27%減の15億1600万円。立花証券では海外生産比率が高い企業のため足元の急速な円安は株価にマイナスとの見方を示した。前期の海外生産比率は77%。

  ダイフク(6383):8%高の2074円。10日に発表した4-9月期営業利益は前年同期比19%増の102億円と、計画の95億円を上回った。野村証券では上期受注高1439億円のうち7-9月が832億円と前四半期から大幅に戻したことや、下期の為替前提が1ドル=101円でも通期業績予想が受注高を含め据え置かれたことを評価した。

  宝ホールディングス(2531):6.5%高の1042円。17年3月期営業利益計画を120億円から前期比7.9%増の126億円に上方修正すると10日に発表した。国内酒類事業が好調に推移しているほか、第4四半期から連結対象となる米ミューチャルトレーディング社の業績も加味した。

  川田テクノロジーズ(3443):705円(15%)高の5280円でストップ高。10日に17年3月期の営業利益予想を28億円から前期比47%増の45億円に上方修正。鉄骨事業で採算性が向上、完成工事総利益が増えている。期末配当計画も1株30円から60円に増額。

  THK(6481):5.2%高の2348円。10日に発表した4-9月期の営業利益は前年同期比6.5%減の117億円だったが、計画の102億円からは上振れた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、半導体製造装置向けの受注は前工程用のほか後工程用も上昇傾向で、息の長い好調が続くとの見通しを示した。

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