コンテンツにスキップする

GMやFCA株が急伸、気候変動懐疑派がトランプ移行チーム主導で

  • EPA移行チームのリーダーにエベル氏起用、ピックアップに追い風
  • EVやハイブリッドメーカーには悪材料、トヨタのADR下落

次期米大統領に決まったドナルド・トランプ氏は米環境保護局(EPA)移行チームのリーダーに、地球温暖化に懐疑的な立場で知られる人物を起用した。これを受け、10日の米株式市場でフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の株価は一時2年ぶりの大幅高となり、ゼネラル・モーターズ(GM)も過去1年で最大の上昇を記録。一方、電気自動車(EV)メーカーのテスラモーターズの株価は下落した。

  EPAは来年、オバマ大統領が後押ししてきた新燃費規制計画を検討・評価する予定。同計画は2025年までにライトビークルの燃費基準をガソリン1ガロン当たり54.5マイル(約88キロメートル)と、現行の2倍に引き上げる極めて厳しい内容。コンペティティブ・エンタープライズ・インスティテュート(ワシントン)のディレクターで、気候変動に懐疑的なマイロン・エベル氏がEPA移行チームを率いることになる。

  ゴールドマン・サックスのアナリスト、アダム・ジョナス氏は顧客向けリポートで、「新燃費ルールは承認されない可能性が高く、現行規則が強化されることも恐らくないとわれわれはみている」とした上で、「現行の企業別平均燃費(CAFE)基準の施行・維持は不透明だ」と説明した。これは比較的利益率の高いピックアップやスポーツ型多目的車(SUV)の販売を目指す自動車メーカーにとって追い風となる一方で、ハイブリッドや電気自動車(EV)のメーカーには悪材料となり得る。

  大手自動車メーカーでライトトラック販売の割合が最も高いFCAの株価は一時10.4%高。終値は9.7%高。GMは一時6%高を付け、終値は5.7%高だった。フォードは一時3.5%と、今年4月以来の大幅高。終値は3.1%高。ハイブリッド車「プリウス」を販売するトヨタの米国預託証券(ADR)は0.85%安の110.86ドルで終了。EV「リーフ」に多額の投資を行い、主要6社のうちでトラックの販売が最も少ない日産自動車のADR終値は4.9%安の18.65ドル。テスラの終値は2.5%安の185.35ドル。

原題:Fiat Chrysler, GM Soar as Trump Seen Weakening Fuel-Economy Rule(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE