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米国株:ダウ最高値、ナスダックは急落-トランプ氏勝利で明暗

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10日の米国株式市場はダウ工業株30種平均が3カ月ぶりとなる最高値更新で取引を終了した。ドナルド・トランプ氏による米大統領選勝利を受けて、勝ち組と負け組の線引きが明確になってきた。

  この日はダウ平均が上昇した一方で、ナスダック100指数は大きく下げた。S&P500種株価指数は上昇して引けたものの、値上がり率はダウ平均の5分の1程度だった。

  金融株は上昇。トランプ次期大統領が金融規制改革法(ドッド・フランク法)の撤廃に踏み切った場合、金融銘柄はその恩恵を受けるとみられている。またインフラ支出拡大を見込み、工業株や素材株も値上がりした。一方、テクノロジー株は下落。家庭用品や公益事業、電話といった高利回り銘柄は債券利回り上昇の影響を受けて下落した。

Trading On The Floor Of The NYSE The Day After Trump Defeats Clinton In Stunning Upset

NY証取トレーディングフロア

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ株式ストラテジスト、ジョン・マンリー氏は「トランプ次期政権の政策運営や投資への影響について臆測が広がっている」と述べ、「企業は規制が緩和されそうだとの感触を得ている。明るい材料と受け止められる可能性はある。不透明感は終わった」と続けた。

  S&P500種株価指数は0.2%上昇して2167.48。ダウ工業株30種平均は218.19ドル(1.2%)上昇して18807.88ドル。一方、ナスダック100指数は1.6%下げた。

  テクノロジー株のなかでもアマゾン・ドット・コムは3.8%と特に大きく下げた。JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス・グループはいずれも4%以上の値上がり。ファイザーを中心に製薬銘柄も高い。キャタピラーは上昇。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は大きく下げた。

  トランプ氏の勝利と議会で共和党が過半数議席を維持したことを受け、規制が緩和されるとの見方が強まり、金融株やヘルスケア関連株が買いを集めている。

  この日、テクノロジー銘柄が大きく下げた理由については意見が分かれている。一つにはトランプ次期政権の通商政策による影響についての懸念が挙げられる。年初から大統領選投票日まで11%値上がりした後とあり、調整が入ったとの見方もある。

  百貨店メーシーズは大幅上昇。不動産資産をめぐりブルックフィールド・アセット・マネジメントを起用したことが好感された。

原題:Dow Rises to Record, Tech Shares Fall as Trump Policies Assessed(抜粋)

(第2、3段落を追加し、第6段落以降を追加します.)
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