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欧州債:英独の30年債が下落-トランプ氏勝利でインフレ見通し上昇

10日の欧州債市場では、インフレ期待の指標とされる英10年物のブレークイーブン・レートが約3年ぶりの高水準に接近した。トランプ次期米大統領が歳出を拡大し、これが財政赤字拡大とインフレ加速につながり得るとの観測が高まった。

  この日は長期国債を中心に下落し、世界的な債券安は2日目に入った。英国とドイツのイールドカーブはいずれもスティープ化した。

  英国債の2年物と30年物の利回り格差は、国民投票で欧州連合(EU)離脱選択が判明した6月24日以来の大きさとなった。国民投票後に対ドルでポンドが約16%下げたことを理由に、投資家らは英国でインフレ率が上昇するとの見方を強めている。

  DZバンク(フランクフルト)の金利・デリバティブ(金融派生商品)アナリスト、レネ・アルブレヒト氏は「インフレが再び注目を浴びつつある」と指摘。「市場のテーマは転機に差し掛かっている。金融緩和拡大が保留される中、財政出動を実施せざるを得ない状況だ。選挙関連のリスクはもはや材料ではなくなった。このため市場の焦点は再びファンダメンタルズに移り、低成長よりもインフレがより懸念されている」と語った。

  ロンドン時間午後4時9分現在、英30年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.02%。一時は2.07%と、6月23日以来の高水準を付けた。同国債(表面利率3.5%、2045年1月償還)価格は2.149下げ131.747。2年物利回りはほぼ変わらずの0.23%。30年債とのスプレッドは179bpとなった。

  10年物のブレークイーブン・レートは3.08%。1日には終値ベースで2014年1月以来の高水準となる3.11%に達した。

  ドイツ30年債利回りは10bp上昇し0.93%。5月3日以来の高水準となる0.97%まで上げる場面もあった。2年債利回りは2bp上げマイナス0.61%で、30年債とのスプレッドは154bp。一時は157bpと、3月8日以来の大きさに拡大した。

Steeper Curves

原題:Bond-Market Inflation Outlook Picks Up After Trump Victory(抜粋)

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