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【個別銘柄】金利高で金融株急騰、コマツなど建機高い、明治HD安い

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10日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  金融株:米大統領選を制したドナルド・トランプ氏と共和党主導の議会が、景気てこ入れに向けて歳出を拡大し、インフレ期待が高まるとの見方から、9日の米国債市場で長期金利が大幅に上昇。国内債市場も長期や超長期ゾーンの金利が上昇して始まったため金融機関の収益改善につながるとの期待が広がった。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が前日比11%高の557.5円、第一生命ホールディングス(8750)が12%高の1584円、東京海上ホールディングス(8766)が8.6%高の4175円など。

  建機株:トランプ氏は選挙運動中に米国のインフラを再建するため5000億ドル余りを投じると表明しており、米国で建設機械の需要が拡大するとの期待が広がった。ゴールドマン・サックス証券では、建機やプラントエンジニアリング、一部テクノロジー企業など米国インフラへのエクスポージャーを持つセクターが恩恵を受ける可能性があると指摘した。コマツ(6301)が11%高の2413円、タダノ(6395)が13%高の1146円、竹内製作所(6432)が18%高の2066円など。

  輸出関連:共和党が上下両院を制した議会とトランプ政権が歳出拡大で経済成長を促すとの見方が広がり、9日の海外市場でドルは主要通貨の大半や新興市場通貨に対して上昇。東京市場でもドル・円相場は1ドル=106円に接近するなど7月後半以来の円安水準を記録したため、輸出企業の業績先行きに関する過度の懸念が後退した。トヨタ自動車(7203)が6%高の5838円、ファナック(6954)が7.2%高の1万9350円、ソニー(6758)が6.1%高の3207円など。

  横河電機(6841):13%高の1572円。クレディ・スイス証券は、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げた。7-9月期におけるオイルメジャーのアップストリーム事業が黒字転換を果たしており、2018年3月期の増益転換と増配実現の確度が高まってきたと指摘。目標株価は1450円から1700円に見直した。

  明治ホールディングス(2269):8.2%安の9110円。17年3月期営業利益計画を745億円から前期比4.8%増の815億円に上方修正すると9日に発表。市場予想は888億円だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、コンセンサスとの乖離(かいり)が大きくネガティブ、医薬品事業の厳しい環境は継続する見込みとの見方を示した。

  ワコム(6727):9.9%安の265円。17年3月期営業損益計画を24億円の黒字から5億円の赤字に下方修正すると9日に発表。前期は36億6400万円の黒字だった。ペンタブレッドなどブランド製品事業で新製品投入による拡販を見込んでいたが、製品ラインの開発遅れで売上高が下振れる見通し。期末配当計画を1株12円から6円に減額。5月に発表した500万株を上限にした自社株買いを中止する。

  コロプラ(3668):20%安の1024円。16年9月期営業利益は前の期比4.9%減の319億円、17年9月期予想は前期比66%減の110億円と9日に発表した。クレディ・スイス証券では、既存タイトルの9月までのトレンドを鑑みても弱気なガイダンスで、背景には業績モメンタムが急速に悪化している可能性がありネガティブな印象だと指摘した。

  三菱マテリアル(5711):11%高の3205円。17年3月期経常利益計画を640億円から前期比16%減の610億円に下方修正したものの、メリルリンチ日本証券では、同証事前予想の550-600億円を上回りポジティブと指摘。セメントの利益予想がほぼ修正されなかったことが見方の差とした。

  NOK(7240):7.2%安の2079円。9日に発表した17年3月期営業利益計画は350億円から303億円に下方修正した。市場予想は372億円だった。SMBC日興証券では、上期決算は想定線だったものの、通期ガイダンスの大幅下方修正はネガティブと指摘した。

  西武ホールディングス(9024):10%高の1916円。17年3月期営業利益計画を484億円から前期比18%減の541億円に上方修正すると9日に発表した。ハワイ事業での不動産売却や建設事業の好調などによる売上高の上振れに加え、各種コスト減少などが寄与する。野村証券では、来期は大型ホテル再稼働と「東京ガーデンテラス紀尾井町」のフル寄与で増益を予想するとし、投資判断「買い」を継続した。

  京浜急行電鉄(9006):8.6%高の1136円。4-9月期営業利益は前年同期比9.3%増の185億円だったと9日に発表。従来計画の150億円を上回った。羽田空港国際線の中国便増便などの影響で交通事業が上振れることで、17年3月期営業利益計画を295億円から前期比2.1倍の313億円に上方修正した。

  東京急行電鉄(9005):7.6%高の806円。発行済み株式総数の1.22%、100億円を上限に14日から自社株買いを実施すると10日午後2時30分に発表した。

  タカラバイオ(4974):9.5%高の1493円。17年3月期営業利益計画を27億円から前期比6.9%増の28億5000万円に上方修正すると10日午後0時20分に発表した。相対的に利益の高い研究用試薬の拡売と経費圧縮などが寄与する。

  セーレン(3569):12%高の1266円。4-9月期営業利益は前年同期比26%増の46億9500万円だったと9日発表。17年3月期営業利益計画は83億円から前期比5.7%増の87億円に上方修正した。上期について大和証券では、円高影響を合皮シート材の拡販によるミックス改善などで吸収し、営業増益を確保した点は好印象だと評価。今後も車輛資材事業を中心に好調な業績推移が続きそうとの見方を示した。

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