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ホンダ:北米でライトトラック生産比率拡大へ、利益率向上目指す

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ホンダは来春をめどに北米市場で生産車種を入れ替え、SUVやピックアップトラックなど利益率の高いライトトラック部門の生産比率を増やす。原油安を背景に拡大する需要を取り込み、利益率の向上を図る。

  北米地域本部長の神子柴寿昭専務は、旺盛な需要を取り込むため、大幅な生産移管をすることで現在5割程度のライトトラック販売比率を市場と同程度の6割に近づけたいと記者団に語った。メキシコ工場で生産し販売好調な小型SUV「HR-V」を現地2工場体制に拡大するほか、SUV「CRーV」の生産をメキシコから生産能力の大きい米インディアナに移管する。全体の生産能力を維持して、カナダ、メキシコを含む北米全体で大幅に生産車種も入れ替える。

Inside The 2016 North American International Auto Show (NAIAS)

ホンダのピックアップトラック

Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

  北米市場のライトトラック販売については、10月のホンダの販売比率が49%だったのに対し、市場全体では約61%を占めている。乗用車に比べてライトトラックは収益性が高く、神子柴氏は北米の収益率向上にも貢献するとみている。

  米国の1-10月のライトトラック販売は、昨年同期比で約7%伸びる一方、乗用車は約9%減少した。自動車各社は需要の取り込みに動いており、10月の販売では米ゼネラル・モーターズ(GM)がライトトラック比率を7割に、米クライスラーは同82%に引き上げた。

ライバルより低い利益率

  ホンダの北米事業の15年度売上高営業利益率は、前年度比0.05%減の2.47%だった。日産自動車の同6.1%、トヨタ自動車の同4.8%に比べても低い。日産自、トヨタのライトトラック販売比率はホンダと同水準。

  神子柴氏は、事業全体を見直すことで利益率の改善ができると思っていると述べ、ライトトラック対応のほか、高級車ブランド「アキュラ」のてこ入れも進めると述べた。「何か一つの欠点というより総力が足りないため後じんを拝している」と述べ、リソースや研究開発(R&D)など総合的に向上させる必要があると話した。アキュラブランドのセダン「TLX」などの車種ではスタイルと走りを追求した展開を進める。アキュラブランドの10月の北米販売は前年同月比20%減で、特に乗用車部門は同50%減と落ち込みが大きい。

  一方、ホンダの北米での販売奨励金は、1-10月で1台当たり約1700ドル(約18万円)と業界平均の約3300ドルに比べ低水準にある。神子柴氏は、奨励金を引き上げて売り上げ拡大を追求するより、着実な販売方法とコスト削減で利益の向上を図る方針だと述べた。

  ホンダ株は11日の取引で一時、前日終値比1.9%高となったあと、午前10時17分現在は同1.4%高の3021円で取引されている。TOPIXは同1.2%高。

(最終段落に株価を加えます.)
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