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ブラジル株:ボベスパ反落-トランプ氏勝利でメキシコ関連銘柄安い

  • メキシコに主要工場を持つ自動車部品メーカーのトゥピが大幅安
  • トランプ氏のインフラ投資公約でヴァーレなどは上昇

9日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は反落。8日の米大統領選挙で共和党のドナルド・トランプ氏が勝利したことを受けて米国が保護主義に転換するとの懸念が高まった。メキシコとの関係が強い銘柄が売られた。

  主要工場をメキシコに持ち、売り上げの20%を同国で稼ぐ自動車部品メーカーのトゥピが7%安と、1月以来の大幅下落。メキシコに52億ドル(約5500億円)規模のエチレン施設を共同保有する石油化学メーカーのブラスケムも安い。一方、インフラ改善への投資を表明しているトランプ氏の公約から恩恵を受ける可能性のある鉄鋼や鉱業関連銘柄は高い。

  ブラジルは新興市場の中で、メキシコなどの国が恩恵を受けている自由貿易協定と同じ枠組みにはない固有の状況にあり、トランプ氏が主張する自由貿易協定の再交渉から受ける影響は限定的とみられる。とはいえ、2年に及ぶリセッション(景気後退)からの回復を目指すブラジルにも悪影響が及ぶ恐れはある。

  オラマ・インベスチメントス(リオデジャネイロ)のエコノミスト、アレシャンドレ・エスピリトサント氏は、「今の世界は相互依存の度合いがはるかに強まっており、われわれの近隣諸国や貿易パートナーが直面する問題はわれわれの問題にもなり得る。難しいシナリオになるとみられ、投資の決断はより困難になるだろう」と語った。

  ボベスパ指数は前日比1.4%安の63258.27で取引を終了。銀行のイタウ・ウニバンコ・ホールディングが3.2%安と同指数の下げに最も大きく響いた。ブラジル石油公社(ペトロブラス)は2.3%、ブラスケムは1.3%それぞれ下落。これに対し鉄鋼メーカーのジェルダウは6.4%、鉄鉱石生産のヴァーレは1.9%それぞれ値上がり。通貨レアルが約2カ月で最大の下落となったことから製紙会社のフィブリア・セルロージは4%高。

原題:Brazil Stock Investors Fear Mexico Trade Ripples More Than U.S.(抜粋)

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